新資源・新エネルギーの開発は?
271389 超臨界圧石炭火力発電は卒原発の“切り札”となりうるか?
 
斎藤幸雄 HP ( 49 愛知 建築設計 ) 12/12/17 PM05 【印刷用へ
メデイアはほとんど報じませんが、実は原発に代わる画期的な「発電システム」がもうすぐ日本で完成する可能性が高くなってきたようです。三菱重工など国内重電メーカーが開発した「超臨界圧石炭火力発電」と呼ばれるシステムです。

石炭の燃焼により、ボイラーで発生させる蒸気を高温高圧にするほど効率が高くなりますが、高温高圧により長時間使用することで部品強度の低下を引き起こしてしまいます。そこで、強度・伝熱などの設計の見直し・新たな高強度鋼の開発により、これまで以上の高温・高圧に耐えられるようにしたのがこの新技術です。それにより従来型と比較して、CO2排出量を削減することが可能になります。

石炭火力発電は、燃料となる石炭の埋蔵量がLNGや石油に比べて飛び抜けて多く、向こう100年以上にわたり採掘できると考えられています。また、地域的な偏りがなく世界中に埋蔵されているため、石油のように特定地域の政情不安が供給難を招く心配もありません。さらに、価格的にも石油と比べて安定しているため、これからも必要不可欠なエネルギー源といわれています。

なお、この技術は、未来の党の小沢一郎氏が「卒原発の“切り札”」と考えているもののようです。リンク

超臨界圧火力発電 (新語時事用語辞典リンク
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火力発電で利用される、ボイラーから蒸気タービンへと送られる水蒸気を、水の臨界圧を超える高温・高圧条件下におくことによって、水を気化させるための熱エネルギーを削減する技術。より少ない熱消費量で効率的に発電を行うことが可能になる。

液体に一定水準以上の熱および圧力を掛けると、気体から液体への転移が起こる。ボイラー内を常に気体から液体へと転移する以上の圧力をかけておくことで、通常環境下での沸点よりも低い熱量で気化させることができる。このような環境を実現するボイラーを「超臨界圧ボイラー」と呼ぶ。

超臨界圧ボイラーを利用することで、発電効率が向上し、ひいては排出されるCO2の量も削減される。その意味で太陽光発電やバイオマス燃料のように環境負荷の低減を実現するシステムであると言える。また、火力発電は世界各地に豊富な埋蔵量のある石炭が利用できるため、安定的な供給が図れるというメリットもある。

超臨界圧石炭火力発電プラント(発電所)の主なメーカーとしては日立製作所、東芝、三菱重工などがあり、それぞれ国内外へ設備の供給を行っている。また、超臨界圧石炭火力発電のさらなる効率化を図る技術として、「超々臨界圧発電」や「先進超々臨界圧発電」などの開発も進んでいる。

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