アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争
270305 グローバルエリートとはなにものなのか?
 
新聞会 12/11/05 PM00 【印刷用へ
ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだリンクより転載します。
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オバマはグローバルエリートから脅されている

リンゼー・ウィリアムスは、第一回目の討論会が行われる数日前、ウィリアムスに情報をリークしているグローバルエリートと電話で直接話した。そのときグローバルエリートは、「ロムニーの発言に次の3つのキーワードが隠されているので、ロムニーがそれを言ったときのオバマの反応を見るように」、ということであった。キーワードは次の3つだ。

1)カナダーアメリカパイプライン
2)ドット・フランク法の改定
3)アメリカ国内の原油生産

討論会では、ロムニーはこれらの言葉を言った。すると、それを聞いた途端オバマは氷づいたように緊張して青ざめ、討論会の方向が一気に変わった。オバマはグローバルエリートから脅されており、これらのキーワードは、ロムニーがすでにグローバルエリートのコントロール下にあることを伝えたためだ。

これが、第一回の討論会でオバマが負けた本当の理由だという。

グローバルエリートの激怒

ウィリアムスは「グローバルエリートはオバマに激怒している」とし、以前のインタビューで次のように言っていた。

・グローバルエリートは大統領選挙についてさまざまなことを言っているが、私はこれを語ることが許されていない。なので、どちらが勝利するか私の口からは言えない。

・ただ、オバマの支持率は上がっていないことに注意してほしい。その背景のひとつは、オバマに対しグローバルエリートが激怒していることだ。

・ガル島のリバティー油田の原油を輸送するために、グローバルエリートはカナダとアメリカを通るパイプラインの建設を計画した。

・実はオバマはイスラム教徒である。「ムスリム同胞団」からの莫大な献金と引き換えに、このパイプラインの建設を許可する約束だった。

・だがオバマは、実際に献金が行われると態度をひるがえし、パイプラインの建設を保留してしまった。このためグローバルエリートは、「オバマに完全に裏切られた!」として激怒しているのだ。

この発言から判断すると、グローバルエリートはオバマを追い詰めてつぶすつもりだろう。それを考えると、いま中東で拡大している反米デモは、オバマ政権を追い詰め、大統領選挙で落選させる目的もあるはずだ。

グローバルエリートの望む結果

そして、「プリズンプラネット」の今回のインタビューでは、ウィリアムスはさらに詳しくグローバルエリートの大統領選挙の計画を述べた。

・グローバルエリートは、オバマを全力で潰すつもりだ。オバマが大統領になる可能性は低い。彼らはロムニーを全面的にバックアップしている。

・それというのも、グローバルエリートはカナダーアメリカパイプラインの件でオバマに激怒しているからだ。その怒りは私の想像以上であった。

以上である。

前回の大統領選挙のときの画策

このように、グローバルエリートは全力でオバマを潰そうとしている。しかし、ほぼこれと同じことが、前回の大統領選挙でも行われていた。4年前の2008年8月5日に書いた記事で、7月末に行われたウィリアムスのインタビューの内容を紹介した。以下である。

1)今後、原油価格は1バーレル、50ドルになるまで下げる。

2)そのためには、まだ発見が公表されていない二つの巨大油田、一つはインドネシア、もう一つはロシア北方の新規開発の油田の掘削で対応する。これらの油田は莫大な供給量がある。

3)この処置は、現在オイルマネーでバブル状態にある中東を破産させるための処置である。このまま行くと特にイランは地域の強大なパワーとなるので、これを阻止する目的が大きい。

4)注意したほうがよい。大統領選挙のときにかならずなにか大きなことが起こると思っていてくれ。マケインはわれわれの仲間である。われわれはマケインを時期大統領にするために全力をかける。

これ以降、ほぼ予告された通りの出来事がおこった。

注目したいのは、4)である。当時、オバマの共和党の対立候補であったジョン・マケインの支持率が大きく低迷していた2008年8月8日、突如グルジア軍は南オセチアに侵攻し、南オセチア民兵や平和維持軍として駐留していたロシア軍を攻撃した。ロシア側も兵力を増強して反撃を開始し、南オセチア紛争が始まった。

グローバルエリートも全能ではない

しかし、結果はオバマの大勝だった。大統領選挙も近くなった2008年10月27日、ウィリアムスは再度インタビューに応え、次のように発言した。

・彼らは、マケインを大統領にするためには全力をあげるといっていたが、どうもマケインが大統領になる可能性は薄いようだ。エネルギー・軍事関連の支配層も全能ではないようだ。彼らの力にも限界がある。

以上である。

グローバルエリートとはなにものなのか?

ウィリアムスの言うグローバルエリートとは、例えば「イルミナティ」とか「300人委員会」と呼ばれるような神秘的な組織ではない。これはウィリアムス自信が何度もインタビューで述べている。9月19日のインタビューで次のように発言している。

・私が接触しているグローバルエリートは、「イルミナティ」とか「影の支配者」と呼ばれているような神秘的な存在ではない。グローバルエリートは実体的な存在である。彼らは、巨大エネルギー産業の経営責任者たちである。それは、国防総省、アメリカ軍、軍事産業、エネルギー産業が形成する軍産エネルギー複合体の一部である、おそらくいまはブッシュ(父)がこの団体のトップにいる。

この記事では何度も書いているが、つまりウィリアムスの言うグローバルエリートとは、巨大な影響力を持っているが、軍産エネルギー複合体といういわば業界団体のことなのである。

我々はよく「アメリカ」という一般名詞を用いてアメリカの政治を語るが、アメリカの政治は決して一枚岩ではない。いわば米連邦政府は、「軍産エネルギー複合体」、「巨大農業資本」、「ウォールストリート」、そして「福音派などのキリスト教原理主義者」、「イスラエルロビー」など複数の業界団体が、自らの利益となる政策を国政に反映させようとしのぎを削っている戦場なのだ。

日本でもよく語られる団体に「ジャパンハンドラーズ」と呼ばれるチームがある。すでによく知られているように、軍産エネルギー複合体の利益を代表して、日本に圧力をかけ、動かすための日本操作専門チームである。政権が変わってもメンバーが変わることはない。ジョセフ・ナイハーバード大教授、リチャード・アーミテージ元国務副長官、マイケル・グリーン元米国家安全保障会議上級アジア部長、カート・キャンベル東アジア・太平洋担当国務次官補などが代表的な人物たちだ。

軍産エネルギー複合体が業界団体であることを考えると、国際政治を左右するほどの巨大な力があったとしても、全能ではないことは確かだ。計画がかならず実現するわけではない。失敗することも十分になるのだ。
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以上です。
 
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