農村を活性化させる為には?
267670 「稼げる農業」第6次産業とは
 
匿名希望 12/08/16 PM00 【印刷用へ
「稼げる農業」という、これまでの農業のイメージを覆すキャッチフレーズが印象的です。農作物を作る段階に留まらず、最終的にお客さんが食するまで総合的に実践する会社として、モクモク手づくりファームを紹介します。るいネットでも過去に紹介されていますが、6次産業の中身と、この会社に可能性を感じた人達の声が載っています。

JEIの退職日記より『第6次産業「稼げる農業」』( リンク )
引用開始
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 まず農業といえば第1次産業として覚えてきた。しかし一挙に第6次産業とは? 調べてみると,第6次産業としての位置づけは「これからの農業は第1次産業だけではやっていけない。これまでの農畜産物の生産だけでなく,食品加工(第2次産業),流通、販売(第3次産業)にも農業者が主体的かつ総合的に関わることによって,加工賃や流通マージンなどの今まで第2次・第3次産業の事業者が得ていた付加価値を,農業者自身が得ることによって農業を活性化させようというものである」とある。提唱者は今村奈良臣(いまむら ならおみ)。第6次産業というのは第1次産業の1と第2次産業の2、第3次産業の3を足し算すると「1+2+3=6」になることをもじった造語である。具体的なイメージとしては農産物の直接販売や,レストランの経営などになるようだが,直接販売はできるとしても,レストランとなると野菜だけでも相当な種類がいるだろうし,魚肉に至ってはちょっと無理だろうと思ってしまう。いっそベジタリアン専用の第6次産業レストランならできるかもしれないが?と・こ・ろ・が

 三重県伊賀市にある伊賀の里 モクモク手づくりファーム。
(中略)
ここは単に観光客だけではなく,全国各地から農業志願者がやってきているというのだ。「もともと農業に携わりたいと思ってずっと内に秘めていて・・・(29歳)」「その前は農林水産省で働いていました(33歳)」若者が殺到しているという。
 「伊賀の里モクモク手づくりファーム」の木村 修社長(58)は「食べ物の大事さを知れば知るほど日本の農業の大事さを知る」という。ここで働く社員140人は平均年齢30歳。全国から若者が増えつづけているという。
「研究者でもいいかなと思って大学院まで行ったけど,成果でるかどうか分からないような世界だったので,農業だったら1年1年でいろんなものができてというのを繰り返せるから,そっちの方がいいかな思った」
「都会の中でデザインの仕事をしていて,意味を見失いかけていて,根本的な仕事をしたいと考えて,人間に一番重要なものは何だと考えて,食べるものかなと考えて・・・」
 毎年10人の採用枠に今年は350人もの就職希望者があったという。若者をひきつける魅力は農業サラリーマンだ。ここは農事組合法人という会社形式をとり,若者に安定した所得を与えながら農業に従事できるのだ。
「自分で1から始めるのは難しいので,初め資金がいるとか,軌道に乗るまでは・・・」
(中略)
 またこの『モクモク』のレストランでは常時60種類以上のバイキング料理が並び,モクモクで作った野菜・お米・加工品はすべてここで食べられるという。そしてこのレストランが三重近郊7つの直営レストランで行列ができるほどになっている。それはほとんどがモクモクで作られた産地直送の手づくり品ということが評判を呼び,何と7つの直営店で年間12億円の売り上げがあるという。これももうかる農業の一つなのだ。「スーパーに収めている限りは安く買いたたかれて,農業がつぶれていきますよね。高く買ってあげるには付加価値の高いことをやらないと」「お米からおむすびまでやれば,全て自分達の利益として取り込むことができる。モクモクの第6次産業としては年間売り上げ40億にもなるようだ。
(中略)
 そんな中で稼げる農業,農業で食っていけるということは非常に大事な視点だ。資金がなくてもサラリーマンとして農業に従事することはできる。そのためには企業としての付加価値を大きくし,独自で販売まで手がけるという大きな括りは,そうなのかと頷ける。それもただ農作物としての販売に止まらず,加工して消費者が口に入れるところまでやってしまおうというのだから,すごい。販路を広げるという考えを一歩進めたものになる。若者の就職難も,ただやる気があれば仕事はあるとか,自己責任論にしないで,農業でも35倍もの競争力を持つ職場もあるということを考えるべきだ。社員をロボット人間にすることだけを考えていると,国家ごとに転覆しますよということだろう。魅力ある職場には客もついてくるということだ。リピータ率6割というから,すごいテーマパークだ。それが農業体験だというのだから,何か明るい農業が見えてくるような気がする。
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引用終わり。
 
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