暴走する悪徳エリートの所業
267190 化学災害の恐ろしさは「脅威を感じない脅威」にある
 
三浦弘之 ( 33 静岡 会社員 ) 12/08/02 PM01 【印刷用へ
広島・長崎への原爆投下、東海村・福島原発事故と、日本は幾度となく原子力による脅威に晒されてきました。しかし、現在でも原発推進の狂気は消えることなく続いています。

なぜ過去の脅威がこうも簡単に消え去ってしまうのか?それは化学災害の恐ろしさが「脅威を感じない脅威」にあるからです。

以下、Darkness(リンク)より引用します。
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化学災害が恐ろしいのは、それにどう対応していいのか一般人には分からないことである。

たとえば、1995年に起きた地下鉄サリン事件でもそうだが、有毒ガスが発生して人々がばたばたと倒れていったとき、数時間以上経っても誰も何が起きているのか分からなかった。

その当時は、有毒ガスが「サリン」と言われても、やはり何だか分からなかっただろう。日本人が、サリンは戦争で使われる人間を殺傷する毒ガス兵器だと知ったのはそれからだった。

日本で無差別テロが起きて地下鉄に乗っていたサラリーマンたちが戦争で使われる毒ガス兵器で犠牲になるとは誰も想像もつかなかったに違いない。毒ガスについては、誰も詳しい知識があるわけでもない。だから、何が起きているのか分からないまま、人々は死んでいく。

インドでは1984年にボパール化学工場からイソシアン酸メチルが近郊市街のスラムに流れこみ、一夜にして2,000人が死亡、最終的には2万人近くが死亡するという世界最悪の化学工場事故が起きた。

(中略)

事件から20年経った2004年でも、まだ数千トンの有害物質が現場に残っているようだ。それから処理が進んだという話も聞かないので、今日でもまだ放置されたままになっているのではないだろうか。

現場は有刺鉄線で囲まれて立ち入り禁止地区になっているが、水銀なども土地に浸透して地下水に混じっており、物事をよく分かっていない住民は井戸水をそのまま生活用水として使っている。

危険だと言われているのに、なぜ危機感が薄いのか。それは科学災害が目に見えないからである。目に見えない放射能や化学物質について、人はその脅威を感じ取ることが難しい。だから、脅威の度合いを比較的軽く見る傾向がある。

脅威を感じないと言えば新型インフルエンザやSARSウイルスも同様だ。SARS汚染が広がっていたとき、私はインド・ムンバイをさまよっていたが、キャセイ航空に乗ったらマスクが配布された。

最初の30分ほどで面倒になった数人がマスクを外すと、結局それに習って誰もがマスクを外してしまった。ウイルスも目に見えないから、誰もが「脅威を感じない」か、脅威を甘く見積もる。私も最初からマスクはしなかった。

こういったウイルスは現在は自然災害の範囲で収まっているが、これからは「生物兵器」「生物兵器テロ」として使われる可能性もある。猛毒性鳥インフルエンザも、5つの遺伝的変異がなされるだけで、哺乳類の間で空気感染するタイプに姿を変えるものになることが知られている。

すなわち、何十万人、何百万人もの人たちを死滅させる猛毒性鳥インフルエンザが「生物兵器」として使用することも科学的に不可能ではないのである。(中略)

CBRNE(シーバーン)という概念や言葉ができるというのは、それらの災害・事件・テロが一般化するということである。

(※引用者補足)
・化学(Chemical)
・生物(Biological)
・放射性物質(Radiology)
・核(Nuclear)
・爆発物(Explosive)

日本はこれほどまでCBRNE災害を経験してきたのだから、もういい加減目を覚ましてもいい頃だと思うのだが、日本の為政者は今後も原発を再稼働させていくのだという。愚かにも、程がある。

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