健康と食と医
266675 ゴボウ茶の効能と副作用 〜「サポニン」に注目〜
 
YouTaro HP ( 25 奈良 学生 ) 12/07/18 PM09 【印刷用へ
健康番組や雑誌で、「ゴボウ茶は健康に良い」と耳にすることがある。
しかし、そこで語られる科学的な説明が曖昧なものばかりだったので、少し追究してみました。
参考書籍:50歳を超えても30代に見える生き方
参考サイト:薬学用語解説 リンク
      wikipedia リンク

・ゴボウ茶の効能は「サポニン」にある
ゴボウが育つのは地中である。地中とは細菌が存在する劣悪な環境であり、例えばトマトやみかんなどを埋めると、すぐに腐敗する。
そのような環境でもゴボウが生き残るのは、皮の部分に「サポニン」が含まれているからである。
サポニンが殺菌作用を示すのは、界面活性作用を有しているから。界面活性作用の代表例は石鹸で、これは細菌の細胞膜の構成成分であるコレステロールを分解させることができる。
そして、ゴボウ茶は皮を使用するところに秘訣があり、この「サポニン」を摂取することが大きな目的となっている。
*「アク」と呼ばれるものの正体は「サポニン」である。

・「サポニン」が人体に与える良い影響
では、摂取されたサポニンはどのような働きを行うのだろうか?
サポニンはコレステロールを分解させるので、腸管内のサポニンは腸に存在するコレステロールを分解し排泄を促し、血中のサポニンは血中コレステロールを分解し、悪玉コレステロールの働きを抑制させる。
これが、ゴボウ茶に「ダイエット効果あり」、「高脂血症の予防になる」と言われている所以であろう。

ゴボウ茶をおススメする場合、ここで解説が終了。実際、ほとんどのサイトは「良い部分」のみを紹介して完結している。
そこで、もう少し話を掘り下げて進める。

・「サポニン」に毒性あり
ゴボウは細菌から身を守るためにサポニンを持っているのだが、これが人体に害を及ぼす危険性がある。
サポニンの界面活性作用は細胞膜を破壊するのだが、これは人体でも発揮され、赤血球を破壊してしまう(溶血作用)。
また、サポニンはコレステロールを分解させるのだが、LDL(通称:悪玉コレステロール)だけを分解させるわけではなく、HDL(通称:善玉コレステロール)も分解してしまう。人間に都合良く、LDLだけに効果を発揮することはない。
*サポニンの中で、特に毒性の高いものは「サポトキシン」と呼ばれる。
*サポニンは魚に対しても毒性を示し、ヒトデやナマコはサポニンを備えている。ちなみにナマコのサポニンは石鹸として適しており、実際に利用されている。(ナマコ石鹸のYoutube動画 リンク

・誤解を避けるため、「サポニン」の定義
ゴボウ、ヒトデ、ナマコがサポニンを含むとして挙げたのだが、それら以外の様々な生物もサポニンを持っている。
しかし、誤解をしてはいけないのは、それらのサポニンは「同一」ではないことだ。
サポニンの定義とは「界面活性作用を示すトリテルペン配糖体の総称」。
つまり、多少なりとも構造が異なっていても、「サポニン」として分類されているのが現状。

〜まとめ〜
ゴボウに含まれる「サポニン」は、本来は外的から身を守るための物質であるので、人体に対して、効能もあれば副作用もある。
よって、安全に食したいのであれば、皮を剥ぐorアク抜きを行う必要がある。

〜感想〜
ネットのサイトは、非常に意見が偏っている。賛成派は良い部分ばかりを主張し、反対派は悪い部分ばかりを取り上げている。
「科学」そのものは、無限の要素を排除した限定的な理論なのかもしれないが、それを根拠にする以上は固定観念を捨てて、中立的に論理立てていくべきだろう。
 
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