法曹・官憲・役人こそ、社会閉塞の黒幕
26642 家庭とは何か?1930年、高群逸枝はかく語る。(2)
 
槇原賢二 ( 30代 大阪 塾講師 ) 02/03/15 AM04 【印刷用へ
家庭の庭の字を調べてみると、「庭とは庁と同義なり」とある。庁というのは、「政治をおこなう場所」であり、「罪人を検挙し、罪状を取り調べる役所」である。

いったい、政治、法律の起源をたずねると「罪あってしかるのち政治あり法律あり」である。政治や法律は、罪人がなくては成り立たない。モーゼの法律なども、罪人のためにできたもので、人間を罪人と考える時に、はじめてすべての法律には意義がある。

死んだ高畠素之は、性悪説の主張者で、したがって国家主義者だった。この点、彼は正直であり、徹していた。人間を罪の子と見なし、悪人とみる見方の上にのみ、法律や政治、すなわち国家は、自己の存在を正当化して主張することができる。

では、法律や政治は、何のために人間を罪人であるとしなければならないか。「それは法律や政治」自身が罪人のものだからだ。

「つまり、少数の罪人(物や人を財産として私有しようとしたり奴隷として虐使しようというような欲望を起こした少数の罪人)が、自己の欲望を遂げようとすると、そこには種々の叛逆がおこる。それを彼らは罪悪と称し、それらの叛逆人を罪人と見なして、そこで法律を作ったり、政治を行ったりするのである。だから、政治や法律こそ罪悪そのものであるし、それは、少数の罪人によって作られたものである」と本居宣長は言っている。

家庭の庭の字は庁の字と同じ意味の字、さてまた、その庁の字は「政治を行う場所」であり、「罪人を検挙し罪状を取り調べる役所」である意味の字である。

そうとすれば、家庭の庭の字は、私有財産として取り扱われている妻や子を罪人とみなし、ゆえにそれらを取り制え取り締まるための役所である意味である。

家法とか、家憲とか、家道とかの文字は、すべて、家庭の庭、すなわち、家庭における罪人どもを取り調べ取り締まる役所から発布される法律であることを意味している。
 
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