学者とマスコミが人類を破滅に導く
262690 瓦礫広域処理が放射能汚染の観点から違法であることの具体的な検証
 
三池晴与 ( 23 神奈川 会社員 ) 12/04/02 PM10 【印刷用へ
リンクより
「がれき広域処理は、放射能の汚染拡大を許容する違法のオンパレード」の具体的な検証について
(想定された環境省の答えは省略しています)

@ がれき搬出元自治体での放射能計測は誠に不十分なものにならざるを得ません。

専門家は、「がれきの汚染を測定する方法は、まだ確定していません。・・平均的にどのぐらい汚染されているかを測定する方法はないのです。」と指摘します(武田邦彦中部大教授のブログから)。

A 福島第1原発からは31もの核種が放出されています。環境省はセシウムにだけ気をつければよいとしていますが、それは大嘘。ストロンチウムなど沢山の核種が再拡大する危険が大きいのです。

環境省が根拠にする プルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について」(平成23年9月30日文部科学省)リンク
を見ましょう。その9頁目では、ストロンチウム89、ストロンチウム90について、それぞれ22000Bq/m2、4800Bq/m2 を最高にして、これに準ずるような高い数値が計測された地点が数多く示されていいます。すなわち、ストロンチウムだけで合計26800Bq/m2 という高い水準です。
 そして原子力安全・保安院が2011.10.20 に最終訂正した福島原発から排出された核種別一覧から計算するならば、2011年7月1日現在で、半減期を踏まえたセシウムの放出量はストロンチウムの約55倍。ストロンチウム、セシウム共にとんでもない絶対量。環境省がセシウムだけで十分と言っていることがいかに理不尽が分かります。


B 実際にがれき広域処理で焼却処理する過程で放射性物質は、バグフィルターで除去し切れません。これが食品、飲料水、空気の既存の放射能汚染に追加されます。


(ダイオキシン対策等のため焼却施設に備わっている、排ガス中の微粒子の灰を除去する高性能の排ガス処理装置(バグフィルター等)があり、放射性セシウムをほぼ100%除去し、大気中への放射性セシウムの放出を防ぐことができることの説明に対し、)ごちゃごちゃと分かりにくい説明です。要するに、Tバグフィルターならば放射性セシウムをほぼ100%除去することができるので安全だということUそしてその結果として排気がもたらす被曝
線量が一般公衆の許容値(年間1mSv)以下であると。
批判 T バグフィルターはダイオキシン対策のためのものであり、掃除機のフィルターのようなものだとの指摘があります。これによって放射性セシウムをほぼ100%除去できるか検証されていません*。

実際に、既に、福島市の「あらかわクリーンセンター」では、バグフィルターを使っていた
にもかかわらず、放射性セシウムがで検出されました。
リンク

 加えて、清掃工場内や焼却炉が放射性物質で汚染されるため、事故・トラブルが発生した際、修理等の対応が困難になり、操業停止に追い込まれ、住民生活に伴う日常排気物が処理できなくなる可能性が高い。さらに、がれきには想定外の物質が入っている可能性があり、焼却施設や焼却炉で故障やトラブルによる火災が発生したり、爆発で破損した場合、施設周辺だけでなく広域にわたって放射性物質が飛散、降灰する恐れもある。まさに規模の小さい「福島第1原発事故」が発生する最悪の事態も考慮しなければならない。

(中略)


C 焼却後の埋立(最終処分):1,810Bq/kg という、基準の1/5 程度のもので処分場の周辺の地下水・河川等に、原子力規制基本法規の定めを超えるセシウムがすでに流出してしまいました。

D 指定廃棄物の基準8,000 ベクレル/kgという基準は、御用学者と糾弾されている、そして福島原発事故の芽を摘めなかった方を委員とする原子力委員会が諮問した、違法な基準です。


 環境省はここまで、埋立の限度を100Bq/kg としていた。それを突如として、原子力委員会が良い
と言ってくれましたなどとして、法律に具体的な基準を設定することを任されたとし
て、8,000Bq/kg にしてしまいました。
 ところが、群馬県伊勢崎市で、この5分の1程度のセシウムが含まれた焼却灰を埋め立てたところ、原子力規制基本法規が定める1mSv/year を超えてしまった。いわんや8,000Bq/kg などありえないことが実証されてしまった。
事情は、次のとおりです。

群馬県伊勢崎市で流動床炉から発生した飛灰セメント固化物を埋めて立てた。7月1日に採取された飛灰の放射性濃度は、Cs134 とCs137 を合わせて1,810Bq/kg であり、8,000Bq/kg を大きく下回ったものであった。
群馬県伊勢崎市では最終処分場浸出水中の放射性セシウム濃度が3か月平均で濃度限度(セシウム134 だけだと60Bq/L、セシウム 137だけだと90Bq/L、それぞれ半々ずつあると、合わせて75Bq/L:→日本の被曝の法的規制の基本原則である「1年当たり1mSv」を換算・具体化したもの)を超過した。

 もう一点。見てきたように、焼却灰の埋立は、水に関係するものであることです。つまり、ここでは、埋立についての放射線濃度を規制することによって、水源に浸出する放射性物質を抑制しようとしている。それを 「1年当たり1mSv」を上限にしようとしている。ところが、8,000Bq/kgではこれをはるかに上回る放射性物質の濃度になってしまう。これに、上記Bの
大気(すでに福島原発由来の放射性物質で汚染されている)に、がれき焼却による放射性物質の汚染が上乗せされる。
繰り返しますが、日本の原子力基本法規体系における、放射能汚染の上限は、食料、空気、及び水などの全部の経路からのものを合算して、1年当たり1mSv です。ところが、がれき広域処理に伴う、水及び空気だけからの放射性物質の、セシウムだけの合計だけで、どれほどになることやら。



E 千葉県柏市は、「焼いた、しかし焼却灰が高度に放射性物質に汚染されていた。処分できない」状態です。焼けばこうなる。広域処理は私達の町に東電が拡散した放射性物質を残していきます。
 
NHK 報道を引用します。「 千葉県柏市のごみ焼却場で、焼却灰から最高 1kgあたり7 万 800ベクレルの放射性物質が検出され、焼却灰が埋め立て処理できないままになっています。国による埋め立ての目安は1kg あたり 8000 ベクレル。処分できない焼却灰はドラム缶につめられ、施設で保管
されている状況です。
 国は目安を越えた灰の処分方法として、10万ベクレル以下ならコンクリートで固めるなどして安全に埋め立てできるという方針を示しましたが、市には灰を固める施設がなく、放射性物質を扱った経験もないため、対応に苦慮しています。」

NHK 報道→ リンク
movie=j_shutonet_20111130_1575

(中略)

 まとめ:上記のように、がれき広域処理は、放射能汚染の点だけから見ても、とてつもない法律違反の代物です。
 
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