法曹・官憲・役人こそ、社会閉塞の黒幕
260774 大学 秋入学に移行の愚劣
 
新聞会 12/01/22 PM11 【印刷用へ
秋入学を採用する国が世界全体の約7割、欧米では約8割を占めているからといって、移行する根拠がわからない。春入学は日本の風土によく合っているからであって、何でも国際標準に合わせる必要はない。

新・心に青雲リンクより転載します。
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東京大学がいよいよ、入学時期を秋に移行させようと動き出した。
 要するに入学時期を国際標準に合わせるというのだ。東大のほかにも導入する考えの大学があるそうだ。

 私は結論から言うと、日本の大学が秋入学に移行することには反対である。大学が採用すれば将来的には小・中・高校にも広がるだろうから、それにも反対である。

 まず、気軽に「国際標準」と言うが、何をもって標準というのか?
 秋入学が「欧米では約8割を占める」というが、それは白人どもが何かキリスト教の都合かなにかで決めたことであろうが、わがほうの関知することではない。

 「秋入学を採用する国が世界全体の約7割」というのは、秋入学がいいとする白人が世界を植民地化した名残でしかない。
 春入学にしている国も3割あるというなら、その3割の国にはそれぞれの事情があるのであろう。それで何がまずい? 春入学を採用している国は「遅れた国」だとでも思っているのか、東大のアホどもは?

 「標準」という言葉の意味すらわかっていない。大勢が、あたまが、なべて、やっていたらそれが「標準」なのか? 標準にするなら、あるいは標準になっているのなら、それには論理的意味づけがあってこそである。庶民レベルで決めるものならともかく、苟も学の名を冠した大学人たるものが、ただ「みんながやっているから」なんてアホ丸出しではないか。

 むしろ春入学を「国際標準」にしたほうがいいと、世界に提案する志がなくて、なぜすぐに欧米人のやり方に頭を垂れてシッポをふりたがるのか。
 入学時期をいつにするかを、くだらない「欧米基準」に求めるのではなく、人間の生理学とか認識学とか、伝統とか、文化一般から説こうという「学者」は東大にいないのか? ジャーナリストにもいないのか?

 3月に卒業した高校生に、9月までたっぷり遊ばせて、何のメリットがあるのか。聴けばその間はボランティアをさせるとか、海外留学をしろとか言う。
 バカ言ってんじゃないよ〜♪
 ほとんどの学生(じゃなくて生徒か? まだ入学していないのだから?)は遊び惚けるに決まっているじゃないか。
 入試まで子どもをギリギリと校則やら勉強で生活を締め付け、2月、3月に受験が終われば開放感からどっと、生活が緩んでしまう子どもが、大量に出現する。
 金持ちの子は、いかにも海外留学に行くかもしれないが、それもたった半年弱程度で、何が学べるというのか?また、海外に英語やフランス語など以外に何か学ぶ事があるのか? 外人の友だちができるとか、外国の暮らしがわかったとかのメリットはあるとしても、じゃあデメリットは何かと考える素朴な思考すら働かないのであろうか。

 ボランティアをさせるというが、こういうものは強制になじむのだろうか。要するに只働きをさせようということではないか。
 半強制的にやらせるとなれば、これまた文科省を筆頭に、地方の役所がでしゃばってくるにちがいない。差配は役所がやりますとなって、役人がまた利権を獲得して、それこそパーキンソンの法則そのままになる。
 つまりは、役人が考える秋入学制とは、役人のための役人による改革なのである。

 あるいは一時期、愚にもつかぬ大学や専門学校が増えたものの、少子化によって入学者が激減してしまい、経営がなりたたなくなった学校が出てきているそうだが、こういう学校にとってはビジネス・チャンスとなろう。
 半年間の「楽な」ボランティアを紹介します、とか、アルバイトになります、とかの触れ込みで、3月から9学入学までの期間を商売につなげようと言う動きは必ず出てくる。

 子どもをそういう行政やビジネスの食い物にさせていいのか?
 秋入学にする教育上のメリットから説かないと、そういう馬鹿げたことになりかねないのである。

 4月入学の制度は、私たち日本の風土にあっているし、人間の生理からもあっている仕組みである。
 冬の間、細胞はいわば閉じて活動しないようになっている。春の訪れとともに細胞は開き、運動できる状態になっていき、夏にピークを迎える。そしてまた寒くなって身体は内にこもって冬を越す体制になる。その繰り返しである。

 だから冬の時期に激しい運動をしないほうがいい。冬には冬に適した運動のありかたがある。それを新聞社やテレビ局の都合で、真冬に競技、試合をさせるとはあきれた仕儀である。
 それはともかく、学校の場合は春ならば、入学で認識が一からスタートさせられるとき(やるぞ!という意欲的時期)と、この肉体的に細胞が開いて行く、活性化していく時期とが合った一番すばらしい時なのである。

 だからもし、大学入学を11月とか12月にしてみたらどうなる。これから運動部にはいって溌剌と身体を動かそう!なんて気になるか?
 秋に入学させるというのは、細胞が活性化している時期ではあるが、しばらくすると秋になって冷えてきて、細胞が内にこもっていくようになるのだから、勉学の意欲がいわば冷えていくのである。
 勉強しようという姿勢が、入学して量質転化しないうちに萎えてしまいかねない。

 春に入学した場合は、冬までかなりの期間があるので、そうした量質転化の期間が十分にとれるのである。そのうえで冬の停滞期間を迎えられるから、冬の落ち込みを少なくもできるであろう。

 ただ「外国がそうだから」とは、アホかと言いたくなるではないか。

 3月卒業から9月入学までの期間を有効に教育的配慮から活用する手はないではなかろう。

 たとえば、その空白の半年間、軍隊に入れて(徴兵して)若者を鍛え上げることである。女性にもやらせたほうがいい。これなら遊びほうける半年間にならずに済む。

 あるいは、中国や韓国を除くどこかの開発途上国に出向いて、「開発援助」などの仕事に携わることだ。道路を造ったり、学校を建てたり、畑を耕したり、医療の助けをしたり、さまざまに仕事はある。そうすればそれぞれの国の人々から日本人のすごさ、優しさ、文化などを知ってもらい、感謝される。なによりの外交になるだろう。
 
 くだらない「日本は侵略国、悪い国」などという日教組の押し付けたイデオロギー教育が消えてなくなる。子ども達が、どれほど自分の祖国・日本がすばらしい国かをわかり、誇りを抱いて帰ってきてから、さあ9月から大学だ、となるではないか。

しかし、私は春入学のままで良いと思っている。海外留学に不便だというが、そんな一部の人のために多数の人のメリットを犠牲にしていいわけがない。
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以上です。
 
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