西欧科学は狂っている
260401 『科学はどこで道を誤ったのか?』(10)〜“科学技術の申し子”が起こした惨劇
 
ブログ 地球と気象・地震を考える 12/01/11 AM00 【印刷用へ
これまで、近代科学技術の成立過程について歴史を辿って見てきました。

今回はそれらを踏まえ、近代科学技術がどのように原子力発電を生み出してきたのかを考えてみます。

まずは、山本義隆著「福島の原発事故をめぐって」より引用します。

経験主義的にはじまった水力や風力あるいは火力といった自然動力の使用と異なり、「原子力」と通称されている核力のエネルギーの技術的使用、すなわち核爆弾と原子炉は、純粋に物理学理論のみにもとづいて生み出された。実際、これまですべての兵器が技術者や軍人によって経験主義的に形成されていったとの異なり、核爆弾はその可能性も作動原理も百パーセント物理学者の頭脳のみから導き出された。原子炉はそのバイプロダクトである。その意味では、ここにはじめて、完全に科学理論に領導された純粋な科学技術が生まれたことになる。しかし理想化状況に適用される核物理学の法則から現実の核工業−原爆と原発の製造−までの距離は極限的に大きく、その懸隔を架橋する課程は巨大な権力に支えられてはじめて可能となった。その結果は、それまで優れた職人や技術者が経験主義的に身につけてきた人間のキャパシティの許容範囲の見極めを踏み越えたと思われる。

ポイントは3つです。

◆ 1.経験に基づかず、純粋に科学理論から生み出された
◆ 2.理想的な状況にのみ適用される物理法則に基づいている
◆ 3.巨大な資本力を投下できる権力に支えられて実現した
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