歴史データ
260352 神秘的な讖緯説(しんいせつ)が古代日本の正史を解明する!?1
 
彗星 ( 中年 ) 12/01/09 PM07 【印刷用へ
[heuristic ways]のサイトより、『讖緯説(しんいせつ)について(リンク)』記載がありましたので紹介します。
この讖緯説は、日本書記などを理解する上で重要なもので、讖は未来を占って予言した文、緯は経書の神秘的解釈のとのこと。この内容の解明が殆どなされていないことで、半島と大陸と列島の歴史がいまだ明確になっていないといわれます。童謡(わざうた)もこれににた性質があるようで、そこに暗示されている内容の理解が、改竄された正史を見極める鍵となるようです。この本は読んでみたいと思います。
---------------------------------転載
 小林惠子(やすこ)氏の『広開土王と「倭の五王」――讃・珍・済・興・武の驚くべき正体』(1996年)を読んで、またしても度肝を抜かれてしまった。小林惠子氏はほとんど超能力を持っているのではないかとさえ、私には思えたくらいである。五胡十六国時代の中国と朝鮮半島と倭国のつながりが、具体的な人物の移動や変名を追うことで、驚くほど如実に見えてくる…。高橋源一郎風にいえば、「古代史がこんなにわかっていいかしら」と言いたくなるほどだが、逆に言えば、あまりにも見事に古代東アジア諸国のストーリーがつながってしまうところに疑問や警戒を抱くべきなのかもしれない。
 小林惠子氏は、『広開土王と「倭の五王」』の「あとがき」で、氏が「東アジアから日本古代史をみるという史観」を形成することになったきっかけについて書いている。氏にとって「日本古代史の突破口」になると思われたのは、一九七二年に高松塚が発掘されたことだった。《その壁画の描かれた世界は紛れもなく汎アジア的世界だった。その思考や観念だけでなく、具体的な衣装なども、当時の中国から朝鮮と共通するものだった。しかも被葬者は庶民ではない為政者クラスの人であることは間違いない。この被葬者が解明されれば日本古代史も大きく前進するだろう。》
 ところが、「高松塚は七世紀後半から八世紀前後に築造されたもので、被葬者は王族クラスという他は、何ひとつ解決していない」という状態が続き、「そこで私は自分で解明するしかないと覚悟をきめた」。
 そして、ふとしたきっかけで、『書紀』にみえる天智天皇の年齢と天武天皇の年齢を比較した場合、天武の方が年長になることに気づき」、天智・天武は兄弟ではないと認識するにいたった。
*****************************************引用
 私は天智・天武が非兄弟であると結論してから、『記紀』、特に『書紀』の記載の矛盾を注意深く追ってみると、一つの法則が厳然とあることに気づいた。その法則とは、
一、外国から入って、ただちに倭王となった場合、その事実を隠蔽していること。
二、天皇はなるべく万世一系に即して、血脈を改ざんしていること。
三、それらの事実を讖緯説的な暗示によって記載していること。
 主にこの三点である。この三点を明確に認識して、『書紀』をみると、『書紀』は最後の持統紀から二〇年ぐらい後に完成されているだけに、当時としては現代史に近く、細かな点まで恐ろしく正確な史書であることがわかってきた。それからはもつれた糸が急速にほどけるように、中国や朝鮮の史料とも比較検討が可能になったのである。
*****************************************終り
 氏の独自な歴史認識は、中国や朝鮮の史料や『記紀』を徹底して「比較検討」し、その「記載の矛盾を注意深く追ってみる」こと、そこから見えてくる東アジアの国際的な政治情勢の推移・転変に基づいて、一貫したストーリーを導き出すことにあるといえるだろう。氏が導き出す結論は、常識的にはあまりにも突飛で、ほとんど「荒唐無稽」と言いたくなるほどだが、国家(王朝)とは他の国家(東アジアの場合は中国の王朝)の承認を得ることで初めて国家(王朝)たりうるという国際認識から、国家の同一性や連続性(日本の場合でいえば「万世一系の天皇」という観念)を解体していく姿勢は、きわめてラディカルである。
---------------------------------2に続く
 
  List
  この記事は 209713 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_260352
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
260353 神秘的な讖緯説(しんいせつ)が古代日本の正史を解明する!?2 彗星 12/01/09 PM07

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp