日本を守るのに、右も左もない
258487 強欲金融資本から金を引き出し、預け替えろ
 
レオンロザ ( 中南米 ) 11/11/10 AM08 【印刷用へ
ウォール街占拠運動は、即応的だが実践的な戦術に取り組み出している。クレジットユニオン(非営利の金融組合)への預金の預け替えである。
現地取材をしている田中龍作ジャーナルから紹介します。

【ウォール街占拠】 強欲金融資本から金を引き出し、預け替えろ
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以下引用・・・・

日本でも「脱原発」を宣言した信用金庫に預金を移し替えようという動きがあるが、アメリカでは大銀行からの預金引き出しが全米規模で広がりつつある。

今日(現地時間5日)は“Bank Transfer Day ”。全国200以上のクレジットユニオン(※)が参加して、大銀行からそれぞれのクレジットユニオンにお金を預け替えようと呼びかける日だ。

超格差社会に抗議して庶民が占拠するウォール街ズコッティ公園。Bank Transfer Dayの拠点だ。冬の冷たいビル風が吹き付ける公園にヘルメットを被った男性の姿があった。ポール・アームストロングさん(48歳・建設現場労働者)。

ポールさんは「バンク・オブ・アメリカ(通称:バンカメ)」に預金している1万6,000ドルを全て引き出して、ニューヨークのクレジットユニオンに預け替えるつもりだ。

ポールさんはバンカメへの不満をぶちまけた。「デビッドカード(ATMカードでの買い物)を1回使うたびに5ドルの手数料を取られる。現金を下ろせば2ドルの手数料。口座を見ると手数料ばかり取られているようで腹が立つ。金持ちは(小切手を使うので)ATMを多用しないが、貧乏人やミドルクラスは支払いごとに手数料を巻き上げられる」。

マサチューセッツから訪れたのはマット・アルグレンさん(18歳・大学生)だ。アルグレンさんは「Occupy(占拠)行動」が起きる前から、地元のクレジットユニオンに預け替えをしている。

理由を次のように語った――「資本は合併を繰り返し大資本となることしか考えていない。消費者のことなど頭にない。クレジットユニオンは地元に金が残り、地元の経済発展に貢献している」。

大銀行への反発は、先日まで高校生だった大学1年生にまで及んでいるのである。米社会は強欲金融資本によって浸食され、壊死しかねないほどの病にかかっているのではないだろうか。

ズコッティ公園でクレジットユニオンへの加入を呼びかけるピーター・ブライ氏(ニューヨーク市金融ネットワークアクション・コンソーシアム)によれば――

「9月29日から今日(5日)まで、65万人が大銀行からクレジットユニオンへの預け替えを行った。クレジットユニオンの加入者は全国で9千万人にも上る。クレジットユニオンに来る人たちは主に低所得者層だ。」

小泉政権下、竹中経済財政担当相は不良債権処理を名目に信用組合、信用金庫を片っ端から潰していった。一方で都市銀行には吸収合併を促しメガバンクが主流となった。結果、日本企業の90%以上を占める中小零細企業は融資を受けることができなくなり、倒産の嵐となったのである。失業者が巷にあふれ、自殺者が相次いだ。

日本の教訓にならったわけではないが、強欲金融資本から我が身を守るために町場の金融機関を活かそう、と米国市民が立ちあがった。
日本の市民もTPPに突き進む財界や財界に出資する都市銀行から預金を引き出して、預け替えることを真剣に考える時ではないだろうか。

(※)クレジットユニオン:日本の労金などに類する地域に密着した非営利の金融組合。
預金者は少額の出資をしてクレジットユニオンの組合員となり、預金サービスのほか融資なども受けられる。対象となるのは「低所得者層」「移民」「銀行から融資を断られた人」「身体障害者」など。――ニューヨーク市金融ネットワークアクション・コンソーシアム『ファイト・フォー・ファイナンシャル・ジャスティス』のパンフより

・・・・引用終わり

金融資本主義の本山である銀行は、今や、債権運用では潜在的損失を抱えている。イタリア国債さえデフォルトしかねない。銀行のもう一つの利益源泉は、自動化しコストの殆んどかからないATMでの手数料収入である。

アメリカ大衆が、銀行からクレジットユニオン(非営利の金融組合)に預金を付替える運動が拡大すれば、銀行(金融資本主義)に大きな打撃を与えることも可能である。
 
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