古代社会
258267 ギリシア神話〜最高神ゼウスにみる、婚姻による支配戦略〜
 
松井英仁 ( 40代 静岡 建築設計 ) 11/11/03 AM01 【印刷用へ
ギリシア神話の中で、最高神ゼウスは、ヘラという正妻がいながら浮気を繰り返していることから、無類の好色と評されることがあります。
こうした評価は、現代的視点からみた価値観に過ぎず、むしろ婚姻による侵略地の支配戦略と捉えるべきだと思われます。

YAHOO知恵袋(リンク)より引用
――――――――――――――――――――――――――――――――
神話は歴史的出来事が、歴史の記憶としてバックボーンになっています。

例えば、ヘラは昔からの(たぶん印欧族ではない)の古ギリシア人の地母神(大女神)で、母系崇拝と地母神(農業)です。翻ってゼウスはギリシアに侵入してきた印欧族の主神で男系崇拝の狩猟民族です。今のギリシア人の基です。
当然両者戦争があったのは考えられます。今の趨勢を見る限りゼウス族が勝利を収めたのでしょう。しかし慣習はそう簡単に変えられずしかもゼウス族も農耕をやりだしました。ここでデーメーテルという女神が穀物神となります。
この前史から考えるとお互いの妥協策としてヘラとゼウスの婚姻により社会の基盤を安定させたと思われます。

そこで歴史背景から神話に戻ります。ゼウスか浮気性なのは2つ。ひとつは誰でもやるだれだれの子孫でという箔をつけるため必要以上に浮気をしているという話。もうひとつのほうは戦略的に重要で2つの民族(トラキア・クレタ・フェニキアなどを加えるともっとたくさん)の架け橋になる事です。それには神様を増やさねばならない。実際は征服戦争でその土地の神をとりこんだのでしょう。
したがってゼウスと、浮気などしない貴婦人ヘラの白黒の対比が必要です。そこで浮気婚姻という神話が出来上がったのでしょう。

ゼウスはヘラを愛してはいますがお勤めは励まねばなりませんし、ヘラは理解しながらも高貴なオリュンポス最古の神としての威厳を発揮しなければならないのです。なおゼウスは自分の子供には手を出してはいません。子孫には出していますが、これも征服戦争の言い換えでしょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
 
  List
  この記事は 244974 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_258267
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
シベリアからの狩猟部族(替え刃式細石器)の渡来
2万年前に南からも移住していた
南からの海洋漁猟部族(磨製石器)
縄文と日本人論をめぐって 
縄文人と農耕技術
縄文ネットワーク
「五大文明(?)」
祈りの民アイヌ(1)
RES:縄文から「アイヌ」まで
円筒土器と石刃鏃@
縄文時代の豊かな色彩文化
西欧と日本の階層意識の違い
縄張り圧力ではなく期待・応望圧力
「倭」=「日本」であるという定説の嘘
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜@古朝鮮はどこにあったか?
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜A楽浪郡・帯方郡はどこにあったか?
大量渡来か少数渡来か(1)
大量渡来か少数渡来か(2)
渡来人の出自(2)
縄文・弥生論争への視点
弥生時代前夜の社会状況
村落共同体の自治の歴史
弥生の侵略闘争
居徳は弥生に突入していた
弥生の統合様式と私有意識
採取生産時代のまつり統合とその限界@
「支配者から見た属国意識」〜5、武士とは日本の支配史にとって何か
カタカムナに学ぶ 〜日本語は上古代人の認識が現代に残っている稀有な例〜
日本語の持つ力2

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp