日本人の起源(縄文・弥生・大和)
258119 日本人の起源=D2 を考える1(C系統の移動経路)
 
田野健 HP ( 51 兵庫 設計業 ) 11/10/29 PM08 【印刷用へ
日本人には多様な民族が集結し、その中でもY染色体の「C3」と「D2」は最古の渡来集団と言われており、最近での分析でもD2はその後の縄文社会を作り出した中心系統であるとされてきました。縄文人の祖先がD2であり、その後の日本人の起源に繋がったとする説の検証を、さらに彼らの生業や移動経路と重ねてみていきたいと思います。(本文は既に縄文と古代文明を探求しよう!のブログで図解付きで投稿されていますのでそちらの方も参照下さい。)
「日本人の起源」を識る〜2.狩猟・移動の民C3リンク
「日本人の起源」を識る〜3.縄文人を作った採集の民 D2リンク
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出アフリカからインドに至り、寒冷期に同じように北上したC系統とD系統は大きな違いがあった。

現在の人種分布においてC系統は世界中に広く分布しており、北はユーラシア大陸の高緯度地域に広がり、一部は北米まで至っている。また南に目を向ければオーストラリアからニューギニアまでこれまた広い分布を辿っている。
一方のD系統は分布の範囲はC系統に比べると極めて狭く、日本列島、朝鮮半島の一部、チベット高原、モンゴルに存在しているに過ぎない。
これを大きく特徴付けると、拡散するC、適所にまとまったDと差別化できる。

【狩猟の民C系統の移動経路】
中央アジアは寒冷化すると低緯度が乾燥化、中緯度が湿潤化するという気候的特徴を有している。6万年前に脱アフリカしたC系統はインド北部に定着、4万年前の一時的な寒冷期に乾燥化したインド北部から湿潤化したパミール高原を経由してバイカル湖に到達、その後狩猟技術を獲得しながら動物を追いかけ3万年前に北方適応して北方モンゴロイド(C3)となる。

3.3万年前には温暖期が終わり、寒冷化が始まるが、それに伴い2方に分かれて南下、パミール高原に戻った一派と東方から海沿いに南下した一派があると思われる。日本に入ってきたのは最も寒冷化した2万5千年から2万年頃の間と思われ、日本での遺跡の状況から見て、徐々にこの時期に大型動物の南下に伴って陸続きだったサハリンを経由、北海道上部から入ってきたと思われる。

その後C3は北海道を拠点としながらも縄文時代の温暖化が始まるまでの間、地続きの津軽海峡を経由して日本各地に辿りつく。おそらくは九州にも一部到達していたと思われる。
C系統の特徴は狩猟、移動に特化した民族である。気候の変動に伴い大型動物は北へ、南へと居住域を移動するが、C系統の移動距離の長さや移動的民族の特徴はその狩猟民としての帰結として作られた。バイカル湖に定着した北方モンゴロイドは新石器時代としては最も優れた武器である細石刃石器を作り出し、狩猟能力、生産力を上げていく。

細石刃石器を擁した狩猟民のC3は、おそらくは人類最初の弓矢の発明を最寒冷期だった2万年前頃に発明している可能性がある。これらの発明が寒冷化による動物の激減への対応、さらなる狩猟生産力の向上に貢献する。

狩猟生産力をつけたC3は、2万年前から再び北上、温暖期に北上した動物を追いかけ、まだ氷床で繋がっていたベーリング海峡を渡りアメリカ大陸に移動して北米インディアンとなる。従って現在でもインディアンにはC3が多数存在している。同様にこの時期にC3はユーラシア大陸に北部へ拡散した。
 
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