思想
257139 色即是空 空即是色について
 
hosop ( 43 香川 事務 ) 11/09/27 PM00 【印刷用へ
ヤフー知恵袋に参考となる問答がりました。

khamtsinさん
仏教用語の【空】の概念がわかりません。深い意味深長な言葉でしょうが…宗教用語以外で、言い替えると、何になりますか?元々むずかしい概念ですから、いろいろな言葉が考えられます…他の方が言わない様な解釈も歓迎しますが、短めの説明を附けて、できれば包括的に、…数多く教えてください。個人的な解釈も結構です。
(以下、省略)


ベストアンサーに選ばれた回答
tobaccoabkfrさん
なぜ空の意味が難しいのかというと、もともとは概念として存在しえないものを言葉にしたからであり、厳密には空は概念ではないからです。存在も無も概念です。だから、それらが意味するものは明確です。存在とは無でないことであり、無とは存在ではないことなのです。概念とは、対概念がお互いにお互いを説明し合うような関係になっており、ではそれら両者はいったい何なのかということになると、わからなくなるのです。つまり概念とは、相対的には意味が明確で、絶対的には存在できないものなのです。空とは、概念がなくなるような絶対的なレベルでの存在のありようを、便宜上、言葉で(概念で)言い表したものなのです。別の言葉で、一言で置き換えるとすると、「実在」と言うこともできると思います。

空とは実在のこと(厳密には実在のありようのこと)であり、この世界でのそれ以外のものとは、概念そのものです。空は、概念としては存在しえない実在そのものであり、それと真逆なのが、「無」という概念です。無は、概念としては存在しますが、その意味は「存在していない」ということで、つまり無は実在しないのです。概念としてだけ存在し、実在はしていない「無」と、概念としては存在できず、実在そのものである「空」。

このように理解すると、空というもののありようがつかみやすいのではないでしょうか。

補足
(中略)
目の前に白い紙があるとします。その真ん中に線を一本引いて、片方を「存在」と名付け、もう片方を「無」と名付けます。この瞬間、人間は、存在と無の両方を、同時に理解できるようになります。存在とは無ではないことであり、無とは存在ではないことなのです。これが、概念というものの基本構造です。真ん中の線を消すと、概念が消えます。線のない白い紙の状態、そのありようが「空」なのです。線を引こうが消そうが、紙自体は何も変わりありません。ところが、線がないとそれは「空」であり、線が引かれた状態だとそれは「色」と呼ばれます。
「色即是空 空即是色」とは、このような話です。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^上記の問答が明快で構造的に理解できました。教育・生産・芸能などあらゆる場面で、常に「色」に焦点が当たり、実在・・・すなわち「空」は捨象されがちです。観念に傾倒するほど現実をみなくなりやすいです。私権や試験制度に染まった特権階級においては尚更でしょう。色即是空・空即是色の上記のような認識の共有が図られれば、日本人はもう少し賢くなれるかもしれません。「色」の側には絶対のものは何もなく(ここが重要)、現実を対象化するとか対象に同化するとかの重要なテーマは、常に「空」=実在とつながっています。仕事ができる人は、観念と実在のバランスがとれていると思います。

過去の日本の思想家はこの「空」についてはっきり知っていたのでしょうか?このような知恵を受け継いでいきたいです。
 
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