私権原理から共認原理への大転換
256291 「ノルマ撤廃」「会議禁止」「営業ロープレ廃止」〜改革を進めるキリンビール大阪支社
 
平川要 HP ( 32 佐賀 経理 ) 11/09/01 PM01 【印刷用へ
対面会議の欠陥101334にもあるように、会議体制が孕む問題に気付き、改革を推し進める企業がちらほら出てき始めているようです。以下引用です。
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■大企業病にメスが入る…

山内さんがいるキリンビール大阪支社が「変わった」のは2009年。
それまでは、大企業によくある「事なかれ」の風潮だったといいます。
責任を負うことはなるべく避け、異動まで無事に過ごせればよし。上司の顔色を伺い、意見があっても発言しない。決められたノルマをこなすため、他の部署との連携もない。そんな空気を変えたのが2008年に赴任した前大阪支社長の布施孝之さんでした。

■全社注目の社内改革の中で

「シェア争いに目が行きすぎて、キリンビールを選んでくださる顧客を忘れている。現場のひとりひとりが強くなれば全体が強くなるはず」と、コーチングなどを導入して個々の能力を高めることを目指しました。
ところが、一年目は「笛吹けど踊らず」。
「社員はみんな 『どうせ腰掛け支社長だし』『いずれすぐ異動になる人なんだろう』と思っていたと思います。それまでにもコーチングのようなものは研修で受けていたので、またかとの思いもありました」。
しかし、今までのような通り一遍のものではなく、専門家を招いて何度も繰り返し実践して社員みんなをコーチに育てていくという本格的なコーチング指導だったのです。
「次第に会社の本気度が伝わって、進んで改革の洗礼を受けることになったんです」。

■「ノルマ撤廃」「会議禁止」「営業ロープレ廃止」

そうして2009年。
「ノルマ撤廃」「会議禁止」「ロープレ(擬似商談)廃止」など、営業としてはありえない社内改革が次々と断行されます。
「それまでは、直行&直帰の合間を縫って、会議だらけだったんです。それがすっかり廃止になりました。今では3人以上で会議をするのに稟議がいるんです。はじめはみんな戸惑いましたが、かえって社内の風通しが良くなって、互いの意思疎通が図れるようになってきました」。
さらに、改革と並行するように業績も上向き、キリンの社内でも「鬼門の大阪」が注目され、大阪支社の改革の波が全社へと広がっていっています。
「霧が晴れて、ポーラスターが見えるようになりました」。
今では山内さん自身もコーチングの資格を取り、社員の指導はもちろん、社内の改革を推し進めています。<

会議の撤廃により、逆に風通しがよくなる。加えて、コーチングも単に教えるだけでなく、成員自らがそれをできるようになる=供給者を育てるという試みが成果を上げているのだと思います。
「会社の本気度が社員に伝わる」という言葉は印象的です。上位下達的にも見えますが、むしろ成員自らが経営的視点を持てる風土創りが、会社と社員を一体の企業共同体へと転換していくのではないかと感じます。
 
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自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

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