「ネットに出てくるのは常に誰かの頭を通ったもの(養老孟司)」の言葉をツイッターの中で見つけてハッとしました。
ネットに限らず、「情報」というもの自体がいわば「誰かの頭を通った」つまりその人の思考や認識構造に基づいたものですが、特にネットの情報は独り歩きしやすい傾向にあるのかと思います。
ツイッターは最もオープンな情報ツールで、なんといってもリアルタイムで情報を共有できます。充足感を共有するのはとても有効な場です。一方で、真に事実を共有する場としては、一層匿名性が低いことから「信頼を得にくい」という(ネット情報にはいづれも潜在する)壁が高いと思います。
「何がおきているか」を共有できることが、事実共有のためにとても重要なことで、つまりそれは「当事者(現場)の声」をもっともピュアな情報としてみんなが求めているのだと思います。だからこそ地震後にツイッターをはじめる人が増えたのではないかと思います。
事実として求められ信頼される情報は、こうした「当事者による情報」であることがネックであり、ツイッターが事実共有のツールとしてあるためには、この視点が必要ではないかと思います。 |
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