武力支配時代では、一生抜け出す事の出来ない身分支配圧力が存在していた。
しかし、財力によって、そのような身分支配圧力から逃れるという抜け道の拡大が、近代市場社会の始まりであることがわかった。
武力支配時代においては、宗教はこの世では得られない救いを求めてのものであった。
一方、近代市場社会となり、現実での豊かさを追い求める事が重要となると、非現実的な宗教の重要性は薄くなる。
しかし、近代市場社会においても、宗教がなくなることはなかったし、宗教闘争も多く起こった。これは、武力支配時代と、近代市場社会時代においては、宗教にもとめるものが変わったのだと考えられる。
武力支配時代では現実からの逃避を目的とされていた宗教だが、近代市場においては、お金を儲ける事、そしてそのために闘争をすることに対する正当化のために宗教が使われていたのだなと思う。 |
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