地震・噴火・気象
249961 4/17なんでや劇場(6) 熱膨張による地殻の破断と岩盤の再溶接
 
冨田彰男 ( 47 兵庫 経営管理 ) 11/04/21 PM03 【印刷用へ
●厚さ100kmの地殻はどういう状態なのか?

○資料:「角田史雄『地震の癖』要点」リンク

繰り返された地震によって、ほとんどの地殻には無数の破断線(断層)が入っている。その下は電磁波が往復する電子レンジ状態である。それによって地殻の岩盤もその下の層も熱くなって柔らかくなり、膨張している。

地殻の岩盤にはどういう力が加わるか?
@各分子は熱膨張によって押し合いへし合いし、上下・左右に圧縮力が生じる。
A同時に下部の柔らかい岩盤の熱膨張によって下から上へと押し上げられ、曲げ圧力が加わる。

こうして岩盤に圧縮力と曲げ圧力が加わり、イメージとしてはガラスが割れるように表面にヒビ(破断線)が入る。

しかし、岩盤の剛性が高ければ(硬ければ)、一瞬にして破断するはずであるが、実際には1日〜1週間〜1ヶ月とタイムラグを以って余震が続く。つまり、力が別の場所に伝わるのに時間がかかるということだが、これは何故なのか?

まず、剛性・塑性・弾性という概念を説明しておく。

塑性(が高い)とは、粘土などのように力が加わると変形し、力が働かなくなっても形状が元に戻らない性質。
剛性(が高い)とは、力が加わっても変形しにくい性質。耐力の強さを表す物差し。
弾性(が高い)とは、力が加わると変形するが、力が働かなくなると形状が元に戻る性質を指す。
剛性が高いor硬い弾性体であるほど力の伝わるのが早く、塑性が高ければ遅くなる。

地表面にある断層の割れ方はガラスのように一瞬にして破断線が入るが、これは地表面が冷えているからである。但し、地盤は硬い一枚岩ではなく、多数の断層によって縁が切れており、又その途中には粘土質など塑性が高いor柔らかい層が入り混じっているので、力の伝わり方が遅くなる。

素人考えでは、力が加わると弱い所から壊れるように思いがちだが、構造力学の常識では、最も耐力が強い所に力が集中して最初に壊れる。
∵弱い所に力が加わるとその箇所が変形することによって、その部分にかかる力は小さくなるが、全体の部材にかかる力は同じなので、変形した所から逃げた力が次々と強い所に集中してゆくからである。これが地盤や建築物が崩壊する構造。

だからこそ、一番耐力が強い箇所が最初に壊れ(本震)、続いて2番目、3番目・・・に強い箇所が壊れる(余震)。だから、余震は本震よりも常に小さいのである。
※弱い箇所が先に崩壊することがあるが(前震)、これは稀である。

これは構造力学の常識であるが、地震学者たちのほとんどは構造力学を勉強していないらしい。∵構造力学を知っていれば、すぐさま矛盾に気づくはずだからである。

それが先に述べた、今回の東北沖地震で壊れた箇所をA地点とすれば、例えば50年前の地震ではA地点と至近距離にあるB地点が壊れているケースである。その時A地点はどうなったのか? 破壊されなかったのか?

50年前に壊れたB地点より弱かったとすれば余震で壊れているはずであり、今回壊れるはずがない(∵壊れたら力が働かないから)。もし、50年前の地震にも耐えうる耐力を持っていたとしたら、今回の地震でも壊れるはずがない。しかし、現実には今回の地震でA地点は壊れた。

実は、この矛盾こそ、マグマ化説と地震理論を統合するポイントである。

マグマによって地殻の下の層が熱させられと、数年間に亙って溶け続ける。ということは、平均100kmの地殻の下から50〜70kmの層はほとんど溶け崩れているはずである。とりわけ、柔らかい部分は圧縮力によって下からえぐられるように鋭角の山形状に溶けている。この溶融が0kmまで達すると、火山噴火となる。

同時に、地盤全体には膨張力→圧縮力と下からの曲げ圧力が働いている。そして地表面の一番強く硬い部分が最初に折れる。その近辺は下部がボロボロに溶け崩れた状態になっている。

本震から2年くらいは地震は暴れる(余震が続く)が、その後、熱は冷めてゆく。それは、マグマ化によって上下の岩盤が温められると、岩盤は電磁波の反射力を失い、電子レンジ状態が解除されるからである。

ボロボロになって溶けた岩盤は、下に落ちていっていると考えられる。それが冷めると固まって(再溶接されて)新しい岩盤が生まれる。それは下に凸形をした岩盤になっており、凸になった部分が最も厚く、強い耐力を有しているはずである。だから次の巨大地震でも至近距離にある箇所が壊れるのである。このように、地盤は崩壊→再溶接→崩壊→・・・を繰り返していると考えられる。

このように、マグマ化説によってはじめて、巨大地震のたびに至近距離にある岩盤が壊れるという現象が説明できる。プレート説では全く説明できないばかりか、わずか10kmしか離れていない至近距離で厚さ100kmの岩盤が破断を繰り返す現象(従って数kmおきに無数の断層が走っている)も全く説明できない。これも、マグマ化→地盤の圧縮力と下からの曲げ圧力によって、はじめて説明できるのである。
 
  List
  この記事は 249954 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_249961
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
4/17なんでや劇場(6)熱膨張によって地殻に働く力→破断と岩盤の最溶接 「日本を守るのに右も左もない」 11/04/28 AM03
249962 4/17なんでや劇場(7) 東北沖地震の特異性と今後の地震予測 冨田彰男 11/04/21 PM03

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp