実現論を塗り重ねてゆく
249912 地震と電磁波異常の相関関係を熱移送説から考えるA
 
西谷文宏 ( 34 和歌山 建築設計 ) 11/04/20 PM07 【印刷用へ
電磁波異常と地震の相関関係は、多方面で言われているものの、関係性が証明できない為に、気象協会や関係学会ではまともに取り扱われていません。しかしながら、@で紹介したサイト群の的中率や、旧くから言い伝えられてきた宏観異常現象から考えるに、電磁波と地震の関係性は疑う余地がないと言えます。(そういう意味で、真剣に地震予測を行うのであれば、これらの相関関係について、もっと真剣に追求を行うべきでしょう。)

では、なぜ地震が起きると電磁波異常が生じるのか?
現在有力なのは、『地殻にプレート運動などによって圧力の増大が生じると、石英を含む花崗岩などでは圧電効果(ピエゾ効果)により、圧力に比例した分極(表面電荷)が現れる。』『岩石の微細な破壊によって電荷が発生する。』『ラドンから電荷を帯びたイオンが発生する。』と言う3つの仮説で、いずれもプレート圧縮による電荷変動が電磁波異常を起こすのでは?と考えられています。
私はこれらの仮説には、「極小の電荷変動だけで、大規模な電磁波異常が発生しうるのか?」と懐疑的だったのですが、『熱移送説』(249677)の認識によって、地震と電磁波異常の相関関係にすっきりする仮説を見いだすことができました。

磁性を持つ物質は、キュリー温度と言われる一定の高温状態に至ると、磁性を失います。一般的に岩石、特に火山岩は磁性を有しているので、同様の現象が起こります。(火山岩の塊である火山体は強い磁性を有するので、磁気異常が起きることがある→富士の樹海など)。特にマントルを構成するカンラン岩は磁性が強く、地表面における磁気にも大きな影響を与えています。

熱移送説によれば、日本のような”熱の通り道”では「電子レンジ効果」により、マントル上部が超高温に熱せられています。マントルの融点(常圧)は低くても1600度程度であり、キュリー温度はこれよりも低いので、当然超高温に熱せられてドロドロに溶けた上部マントル(≒マグマ)は、磁性を失うことになります。結果、震源周囲では局所的な「磁場変動」が発生すると想定されます。電磁波は、空間の電場と磁場の変動によって形成されるので、磁場が変われば、電磁波も定常状態から変動することになり、キュリー温度による磁場の消失は、電磁波に大きな変動を与えると想定されます。(電磁波観測データによると、地震前は急激に電磁波が”弱まる”。ただし地表面の電磁波は太陽活動による影響を大きく受けるので、一日の中でも強弱変動は起こる)
また、超高温状態は(自由)電子変動も生ずるので、熱移動によって超高温状態となっている地域(=震源域)では、磁場・電場双方に大きな変動を生じることになり、結果的に電磁波異常を生じることになると考えられます。(※電磁波は常に存在しているので、”異常電磁波”が生じるのではなく、電磁波状態に”異常”が生じると考えるのが正しい)

すなわち、熱移送による超高温状態の発生こそが、電磁波異常の原因である。だからこそ、地震の前触れとして電磁波異常が観測されると言えます。

以上から、電磁波状況の観測が、地震予測に繋がる可能性が非常に高いと考えられますが、予測上の最大の問題点は、震源域を予測する精度にあります。電磁波異常は、異常を生じた地域から、玉突き的に影響を発生させていくので、震源域を特定するのはほぼ不可能と思われます。(火災状況の中で火元を探すようなもの)
現在、電磁波データはリンクで常時観察することが出来る(日本は柿岡・女満別・沖縄のみ)ので、予測サイトの多くが取り組んでいるように、観測データと発生地震のデータを照らし合わせて行けば、一定の法則が見いだせるかも知れません。この点はもう少し追求してみます。(なお、電磁波観測で地震を予測する場合、重要になるのはZ成分と言われています。)
 
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