否定脳(旧観念)からの脱却
24840 規範の形成を阻んでいるもの
 
阿部和雄 ( 41 東京 設備士 ) 02/02/24 AM00 【印刷用へ
実は私会社の同僚と三人で共同生活をしています。(遠隔地通勤や単身赴任の男ばかりです・・・残念ながら)3人の小所帯ですが、そこではお互いが気持ちよく暮らすための暗黙のルールが、自然と形成されてきています。共用のスペースには私物を散らかさないとか、ごみが溜まってきたら気づいた人が率先して片付ける、とかささいな事柄ですが集団生活を営むための規範が共認されています。

おそらく、こういった暗黙のルールが守られないと、掃除当番だとかサボったときの罰則といった制度を作ることになるのでしょうが、今のところはまだ大丈夫です。

で、制度が無くてもなぜ秩序が保たれているかというと、相手を慮って行動することが共認されていて、それを破ることはいけないこと、という共認圧力が相互に働いているからなのだと思います。

このような共同生活を円滑に行うためのポイントは「相手あっての私」という心持でしょうか。この気持ちがうすれてゆくと制度や罰則で縛らなければ集団が維持できなくなるのだと思います。

集団の規模を拡大してゆけば、これが地域集団とか企業集団になってゆくのですが、どうも大きくなると「相手あっての自分」という気持ちが薄れて制度が幅を利かすようになってしまうようです。
ただ、これは規模とかの問題ではなく、いわゆる「個人の自由」とか「プライバシー」といった固定的な観念によるところが大であると感じています。

実際、このような固定観念をある程度取っ払わないと共同生活はできません。だからこそ共同生活は規範(の共認)が有効に機能する場になり得ているのだとも考えられます。

実際にやってみると、みんなで気持ちよく暮らせれば個人の自由がない不自由さはあまり感じませんし、プライバシーといっても便所が一人で使える程度あれば十分であるような気がしています。

「個人の自由」や「プライバシー」をさも大切そうに考えている「不自由な固定観念」こそが規範(とその共認)の形成を阻む元凶なのではないかと感じています。
 
  List
  この記事は 24640 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_24840
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
136414 『衣食足りて礼節を・・』現在では通用しない 浦野てる代 06/11/03 PM11
86637 「自分の家」から「みんなの場」へ 中瀬由貴 05/03/02 PM10
25078 責任 酒井典子 02/02/27 AM00
24960 規範が有効に機能する場 村上靖佳 02/02/26 AM00
24938 Re:規範の形成を阻んでいるもの 阿部詩織 02/02/25 PM11
24892 自由と不自由(1) 福島健 02/02/25 AM02

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
現代の神官=社会統合階級の欺瞞
個人主義者の詭弁 個人と自我
個人主義の責任捨象と言い逃れ
共認回路と自我回路
規範意識の形成の土台は? 
力の論理と共認機能
自我の源泉は、共認の部分否定にある
序列闘争は、共認されている
自我ではなく、共認こそ原点である
自我とは?(フロイトとラカン)
規範回路と観念回路の断層
我思う、故に我あり
漱石をねじ曲げる「奴隷」たちへ
「自我=エゴ」を制御するもの
相手尊重の意識の原点は?
歴史無視の表層的個人主義はウンザリ
共認充足がなければ生きられない
共認回路の特殊性
共認回路は個体境界を越えて情報を統合する
「自分らしさ」を理解できない人々
「心の豊かさ」に感じる胡散臭さ
規範の形成を阻んでいるもの
自己実現の「非」実現性
自我回路より共認回路の方が充足できる
“自我心理学”から“共認心理学”へ
あらゆる圧力を排除する個人主義
人類の本性は共同性にあるA
原始時代に自己中はいなかった
全体主義を生み出した犯人は、自己中
潮流1:共認原理と私権原理
私権時代から共認時代への大転換

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp