暴走する悪徳エリートの所業
248096 日本人は目を覚ますはず
 
狒狒 ( 50 ) 11/03/28 AM02 【印刷用へ
明治、日本人は合理的でクールだった、豊かになるとあっという間に賢さを失った。
もう一度、あと賢明さを取り戻す時。

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兵站と局所合理性について
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(前略)

どうして日本は「こんな国」になってしまったのか。
それが司馬遼太郎につきまとった生涯の問いだった。
明治40年代まではそうではなかった。日本人はもっと合理的で、実証的で、クールだった。あるときから、非合理的で、原理主義的で、ファナティックになった。

たぶん、その両方の資質が日本人の国民性格には含まれていて、歴史的状況の変化に応じて、知性的にふるまう人と、狂躁的に浮き足立つ人の多寡の比率が反転するのだろう。
おおづかみに言うと、「貧しい環境」において、日本人は知性的で、合理的になる。「豊かな環境」において、感情的で、幼児的になる。
幕末から明治初年にかけて、日本は欧米列強による植民地化の瀬戸際まで追い詰められていた。そのとき日本人は例外的に賢明にふるまった。東アジアで唯一植民地化を回避し、近代化を成し遂げたという事実がそれを証している。
敗戦から東京オリンピックまでの日本人もかなり賢明にふるまった。マッカーサーから「四等国」という烙印を押され、二度と国際社会で敬意をもって遇されることはないだろうと呪われた日本人は、科学主義と民主主義という新しい国家理念を採用することで、わずかな期間に焦土を世界の経済大国にまで復興させた。

近代150年を振り返ると、「植民地化の瀬戸際」と「敗戦の焦土」という亡国的な危機において、日本人は例外的に、ほとんど奇蹟的と言ってよいほどに適切にふるまったことがわかる。
そして、二度とも、「喉元過ぎれば」で、懐具合がよくなると、みごとなほどあっという間にその賢さを失った。
「中庸」ということがどうも柄に合わない国民性のようである。
今度の震災と原発事故は、私たちが忘れていたこの列島の「本質的な危うさ」を露呈した。
だから、私はこれは近代史で三度目の、「日本人が賢くふるまうようになる機会」ではないかと思っている。

私たちは地球物理学的にも、地政学的にも、つねに一歩誤れば国を失うような危険のうちで生きている。
そのことを念頭に置いて社会システムを制度設計していれば、「こんなこと」は起こらなかった。
「こんなこと」が起きたのは、そのことをすっかり忘れていたからである。
だから、日本人はこれで「眼を覚ます」だろうと私は思っている。
私たちにとってもっともたいせつなものが何かを思い出すだろう。思い出さねばならない。
それは国土の保全と民生の安定である。

(後略)
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大きく日本人の意識が変わる。
ずっと、共認時代への意識潮流が変化していく過程で、一気に加速するように思える。
現統合階級の無能さは白日の下に晒され、一般人の頑強さ、賢明さ、皆の為に働く意識の高さが浮き彫りになっている。
そして、大事なのは人の繋がりであり、不必要な消費に何の意味も無いことがはっきりとしてきた。
この大惨事を乗り越え、日本はきっと良い方向に変わると私も思う。
 
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