日本を守るのに、右も左もない
248010 原発問題の本質【吉岡英介氏のHPよりA】
 
鈴木龍也 ( 47 千葉 建築設計 ) 11/03/27 AM00 【印刷用へ
日本を守るのに右も左もないの記事にコメントをいただいている吉岡英介さんの 「水は変わる 論考」からの転載です。
今回の原発事故の論考はなるほどの内容ですので、一部転載します。
出来れば、図入りの転載元を参照してみてください。

災害の名前 2  平成東電原発災害リンク【転載記事】

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原発問題の本質

原発は経済的にペイしていないのです。それが原発問題の本質です。

ふつうの経済的な営為には、故障や事故などの危険に対して保険がかけられて、保険料を合算してペイするかどうかが検討されます。

しかし原発には、大きな事故が起きたときの保険がかけられていません。
支払いが天文学的になるので、保険会社が引き受けられないのです。
法律で、事故が起きたらあとは野となれ山となれ、ということに決まっています。
あとは政府が補償するという法律です。
最後は責任をとらないのですから、関係者は精神の根本でマジメさや覚悟に欠けます。

また、使用済み燃料や放射性廃棄物の処理や廃棄に必要な本当のコストが電気料金に加算されていません。最終処理の方法も決まっておらず、放射性廃棄物によって子孫たちがこうむる迷惑も計算されていません。これも、野となれ山となれです。

このように経済的にペイしていないものを、
ペイしていると偽ることで原発は成立して
います。

保険と廃棄物処理を除外しておいて、あたかも石油と競合できるかのように偽装します。

そしてそのために安全面が手抜きされ、1000年に1度の災害になんか備えられるか、ということになります。
(40年で来てしまったわけですが)

そのような日本政府と電力会社のやり方は、右の記事にあるように、同盟国のアメリカから見ても大いに不安です。

カミカゼ特攻隊のように見えるのかも知れません。

(記事は転載元を参照してください)

根本がウソで、感覚がマヒしていますから、あとはいくらウソをついても平気です。

東電のホームページがウソの羅列になるのも当然です。
事故隠しやデータ捏造も日常的に平然と行われてきました。
廃炉のスケジュールもなしくずしで延ばされました。
現場労働者は危険で劣悪な条件での労働を強いられています。
経産官僚も電力会社も保身だけで、国民の安全を守る気持ちはありません。
マスコミは電力会社からの巨額の広告費が欲しくて真実を伝えません。

上の記事の「プルサーマルは国策だから電力各社に選択の余地はない」という証言にあるように、自民党と経産官僚によってプルサーマルは強引に進められました。反対した福島県前知事の佐藤栄佐久氏は、検察による全くのでっち上げの罪で逮捕され、失脚させられました。佐藤氏は検察から「あんたは知事としてよろしくない。抹殺する」と言われたそうです。その捜査には厚生省村木局長の事件で、大阪特捜で証拠を捏造したあの前田検事も参加していました。

その強引な政策の結果が、今、危機にある福島原発3号炉です。
昨年の秋からプルサーマルでの運転が始まりました。
その燃料棒が破損し、いま、大量のプルトニウムの漏洩、噴出の危険がせまっています。

しかし、誰も責任をとりません。

終戦前夜、阿南陸相は「一死大罪を謝す」と遺書をのこして切腹しました。その直前に宮中に参内して天皇に拝謁した阿南を見送って、昭和天皇は「阿南はいとまごいに来たのだね」と侍従に言われたそうです。戦前戦中の陸軍首脳の大罪は陸相の切腹で消えるものではありませんが、それでも、このような責任の取り方や潔さは評価されるべきでしょう。



原発はウソで成り立っています。ウソのかたまりです。


問題を解決する方法は、政府や電力会社がウソをつかないで済む社会を作ることです。
それしかありません。
 
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