市場は環境を守れない、社会を統合できない
247169 最悪の事態に備える:骨髄死・腸死・中枢神経死
 
匿名希望 11/03/15 AM00 【印刷用へ
『最悪の事態に備える:骨髄死・腸死・中枢神経死』(国際情勢の分析と予測)リンクより転載します。
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急性障害として特に重要な造血組織と消化管の障害を説明します。造血組織の放射線障害は、骨髄にある造血幹細胞が障害された結果、末梢血液中の各種血液細胞の減少となって現れます。リンパ球の幼若細胞は一部骨髄に存在しますが、大部分は胸腺、リンパ節に存在し、成熟したリンパ球もアポトーシスを起こすので、放射線感受性は高くなります。2〜10Gyを受けた動物の大半は30日以内に骨髄障害を来たし、各種の血球減少症が起こり、これに伴う感染症や出血で死亡します。この様式の死は骨髄死といわれます。一般に、被ばくした動物の半数(50%)が一定期間内に死亡する線量を半数致死線量(あるいは半致死線量)といい、LD50と表します。被ばくした動物の50%が30日以内に死亡する線量をLD50/30と表します。このLD50/30は動物種の放射線感受性を比較するのによく用いられる指標です。原爆被爆の後、骨髄障害により死亡したと考えられる人の約90%が20〜60日の間に死亡したとされています。ヒトは動物と比べて死亡するまでの期間が長いため、骨髄障害によるヒトの半数致死線量を動物と同じLD50/30ではなく、LD50/60を用いて3.4〜5.1Gyとされています。なお、LD50/30とLD50/60は数値としてはほぼ同じ値を示します。

次に、消化管の障害を小腸を例に説明します。小腸上皮も細胞再生系であって、非常に放射線感受性の高い臓器です。幹細胞は腸腺窩の中心部に存在し、細胞は成熟、分化につれて絨毛の先端に向けて移動します。ヒトで3〜4日です(図4)。被ばく線量が10〜15Gyで幹細胞は死にますが、分化した機能細胞は生存するので、絨毛は正常状態を保ちます。しかし、上皮細胞の補給はないため、絨毛の高さは低くなり、小腸の機能は障害を受け、最終的に腸上皮は消滅し、下痢、下血、感染等が起こって個体は死にます。この状態を腸死と呼びます。

50Gy以上の被ばくでは、中枢神経が障害されて、被ばく後2〜3日で死亡します。死因は脳浮腫とされ、中枢神経死と呼ばれます。放射線事故等で大量の放射線を全身または身体の広い範囲に受けた場合、皮膚障害を含めてこれらの障害が複合的に発症してきますので、総合的に急性放射線症候群と呼ばれます。
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●骨髄死 - radrad_wiki

骨髄が放射線照射により障害され造血作用を失い死に至るもの

免疫力低下(白血球↓)
出血傾向(血小板↓)

死亡のしきい値*1 †
1.5Gy

平均生存期間 †
Gy
50(30) 3〜5
LD100(30) 7〜10
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●東北地方“真冬並み寒さに” NHKニュース 3月14日

16日の水曜日から17日の木曜日にかけて、東北地方は強い冬型の気圧配置となって日本海側を中心に風雪が強まり、真冬並みの寒さになると予想されています。気象庁は、地震や津波の被災地では風雪や低温に注意してほしいと呼びかけています。

気象庁予報課の神田豊主任予報官は14日午後、記者会見を開き、16日以降の気象について説明しました。それによりますと、16日は、北日本の上空に、この時期としては強い寒気が流れ込み、日本付近は翌17日にかけて強い冬型の気圧配置になると予想されています。このため、東北地方は16日は雪や雨が降り、その後、17日にかけて日本海側を中心に風雪が強まる見込みです。16日と17日は、東北の各地で日中でも気温が5度以下にとどまるなど、1月下旬から2月上旬ごろの真冬並みの寒さになり、18日の金曜日まで朝晩は氷点下の厳しい冷え込みが続くと予想されています。神田予報官は「積雪の多い地域では雪崩に注意するとともに、低温が続くため、被災地では体調の管理に注意してほしい」と呼びかけています。また、「空気の乾燥した状態が続いているため、暖を取る際などに火を使う場合は十分注意してほしい」と話しています。
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【私のコメント】
放射線被曝で最も重大な問題になるのは、急性被曝による死亡である。骨髄死・腸死・中枢神経死の三種類がある。このうち最も少ない放射線量で起きる骨髄死は、骨髄移植という治療法があり、日本全国の医療機関が力を合わせれば少なくとも数百人程度の治療は可能かと思われる。しきい値は1.5Gy(グレイ)とされ、これ以下では発症しない。3.4〜5.1Gyで半数が死亡、7〜10Gyで全員が死亡する。二番目の腸死・三番目の中枢神経死は治療法はなく、10〜15Gyで腸死に至る。その他、死の灰に含まれるヨードやストロンチウム、セシウムなどの放射性同位元素が人体に吸収されると深刻な内部被曝をきたすとされている。

また、放射線業務従事者の被曝上限は1年で50mSv(ミリシーベルト)、5年で100mSvとされており、事実上100mSv以下なら発癌などの晩発的障害を含めほぼ生命に別状はない。グレイとシーベルトは通常の放射線では同じ数値である。福島原発の従業員で大量被曝した者の被曝量は100mSv強であり、おそらく生命予後は良好と思われる。1986年のチェルノブイリ事故では原子炉の火災の消火に従事した消防士や兵士が大量に被爆し、骨髄死や腸死に至ったものと考えられる。チェルノブイリでは原子炉燃料の周囲に存在する黒鉛が燃焼したことが惨事に繋がったが、福島の原発は黒鉛を使用していないので、その分リスクは低くなる。

福島原発では複数の原子炉で冷却機能が失われ、海水注入による懸命の冷却が行われているが予断を許さない状況である。最悪の場合、炉心溶解が進行し、臨界状態となって格納容器が損傷する。また、核反応で高熱になった原子炉燃料が低温の水と接触して水蒸気爆発を起こす可能性もあり、これも格納容器損傷に繋がるかもしれない。格納容器損傷は冷却作業の従事者などの従業員の大量被曝に繋がりうる。また、水蒸気爆発等で上空に飛散した放射性物質(死の灰)は風に乗って遠隔地まで移動する可能性がある。明日3月15日の予想天気図では関東地方の東南に低気圧が位置しており、明後日の3月16日には本州の東海上で発達して強い冬型の気圧配置となる。3月14日17時発表の天気予報では、今日(14日)夜から明日(15日)にかけて北ないし北東の風が予想されており、原発周辺も東京も低気圧による雨が予想されている。場合によっては死の灰をたっぷり含んだ雨雲が首都圏に流れて関東平野の4000万人が大量被爆するという可能性もあり得る。明後日(16日)は原発周辺は西風の予想となっており、危険は小さいと考えられる。
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以上です。
 
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