採集・漁撈・狩猟から栽培・牧畜・遊牧へ
247160 3/13なんでや劇場(1) 牧畜によって何が変わったのか?
 
冨田彰男 ( 47 兵庫 経営管理 ) 11/03/14 PM10 【印刷用へ
ユーラシア大陸には大きくは、コーカソイドとモンゴロイドという2つの人種がおり、コーカソイドは印欧語族(白人)とセム族・ハム族(ex.アラブ人)に分かれ、モンゴロイドは北方モンゴロイドと南方モンゴロイドに分かれる。

これまで、部族移動というテーマで、各人種の起源と移動の歴史を探ってきた。そこでは歴史事実の探索が中心であったが、今回からは、その事実を元に、それぞれの民族特性を構造化してゆく。

今回はまず、白人(欧米人)の意識構造の解明に入る。

そのためにまず、彼らの特徴を固定する。

@略奪性の高さ。
近代世界は白人の世界征服によって形成されたと言っても過言ではない。しかし、それは近代になって始まったものではなく、コーカソイドの部族移動の歴史でも明らかにされたように、数千年前から一貫して略奪性が高く、白人の原点に近いものである。

この間の追求で一番大きな論点は、白人(印欧語族)の出自は真っ当な部族ではなく、山賊・海賊集団(ギャング集団)であるということ。そこから略奪性や侵略性は一直線に登場する。また、その略奪性の高さが、支配性向(→秘密結社の存在)や貧富の差に繋がっている。

Aこれは、彼らの自我の強さ→観念性の強さも連関していると思われる。

B彼らが長ずる社交術・交渉術の背後には騙しがあり、これも略奪集団発であることと近い位置にある。

C未解明の問題として、白人は法治主義=先進国の証明であると称して、やたら滅多ら法律で社会を規制するが、彼らの法治主義はどこから発生しているのか?

D女に対する怯え・不信、あるいは敵視。その裏返しがレディーファーストだが、この構造はどこから登場したのか?

これら白人の意識構造がどこから出てきたのか?が今日の追求テーマであるが、『実現論』にその半答えはある。

従来の説は、遊牧という生産様式→男集団(斥候部隊)の派遣→男原理の集団・社会に変わり、ついに略奪闘争が始まったという論理である。そこでは、西洋と東洋の違いは略奪闘争の在り様の違いで説明されている。つまり、西洋はほとんど皆殺しの略奪闘争によって共同体が破壊され、共同性を失い自我の塊になったのに対して、東洋では略奪闘争は覇権闘争の色彩が強く、そこでは支配−服属という関係で敗者も共同体が残存し、共同性を強く残存させることになった、という論理である。


それに対して、最近『るいネット』で私権性の起源に牧畜があるという説が紹介された。
確かに、狩猟部族→牧畜部族→遊牧部族→交易部族という段階を経て略奪集団に至ったという流れを、どの略奪集団も例外なく経ていると考えられる。だとすれば、牧畜→遊牧→交易→略奪の各段階で、何が形成されたのかを追求してゆけば、白人の意識構造の全貌を立体的に掴むことができるだろう。

●牧畜が登場して何が変わったのか?
それまでの原始共同体から、牧畜が登場することによって何が変わったのか?

狩猟→牧畜が登場した理由は、森林よりも貧しい草原において牧畜によって生産性を上げるためである。狩猟で食えるのであれば牧畜は登場しない。

農耕→牧畜というルートもあるという説があるが、それも狩猟部族に農耕が伝わって、部分的・補助的に農耕をしていた部族である。∵牧畜の起源である追い込み猟→囲い込みは狩猟部族しかできない。

牧畜が登場することによって、何が変わったか?
@これは栽培も同じだが、牧畜によってはじめて、常時蓄積された財が登場する。それ以前も例えば、洞窟に動物の死骸の骨を溜めることはあったはずだが、そこでは財という意識はなく、収穫物の蓄積財が登場してはじめて財産意識が登場したであろう。

Aもっと大きな転換は、動物を飼い馴らすという自然の摂理に反する行為が登場したことである。
それまでは自然(動物)は畏敬の対象であり、生命をいただく代わりに感謝の念を捧げていたわけだが、その自然を人間が飼い馴らすというパラダイム転換が起きた。

牧畜では家畜を制御・統制する必要があるが、それはアメとムチによって家畜を支配することと同義である。また、去勢をはじめ性を抑制・管理してゆくが、それらは自然の摂理に反する相当残虐な行為である。このような家畜の制御・統制→アメとムチ→去勢という自然の摂理に反する行為を通じて、家畜を管理・支配する部族に残虐性が刻印されていった可能性も考えられる。
 
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