実現論を塗り重ねてゆく
246229 【仮説】略奪闘争前の、遊牧と農耕の集団形態 @ 〜「母系・父系」×「母権・父権」による分類1/2
 
麻丘東出 ( 50 兵庫 環境コンサルタント ) 11/02/24 PM03 【印刷用へ
5500年前の略奪闘争が発生する前の、遊牧と農耕の集団の統合原理はどうだったのか?
【母系・父系】×【母権・父権】を軸に仮説を立ててみました。

※母系・父系
集団の基盤となる血族の系譜。主に婚姻形態で示され、母系は婿入り婚など男が集団に出入りする形態、父系は女が集団に出入りする形態。
※母権・父権
集団のなかの力の所在。私権社会以前は共認原理で統合されており、母権も父権も存在しない。5500年前の略奪闘争から始まる私権統合社会の前夜から、集団間の緊張圧力の高まりに応じ力の支配力が発生。主に財産の所有権や差配権が女側にある場合は母権、男側にある場合は父権。


◆ 狩猟集団:【母系】
狩猟集団には母権も父権もない。
単一の小集団で移動する狩猟は、男の闘争能力に規定され世襲などもなく、交叉婚もなく、母系の首雄集中婚(〜勇士婿入り婚)。


◆ (狩猟起源)ステップ型 遊牧集団:【母系 − 父権】
中央アジアのステップに、北方森林から進出してきた狩猟集団からヒツジ・ウマを主力とする牧畜〜遊牧民が登場する。
狩猟集団は1万年前頃から家畜を行なうようになり、ヒツジなどの家畜技術を発展させて牧畜〜遊牧に移行していく。
但し、本格的な遊牧化は、気候の乾燥化とともに、6000年前のウマの家畜化、5500年前にウクライナで移動用の車が発明されてからであろう(※車の起源は、コロ説、ソリ説、折衷説などいろいろある)。
そして、騎馬を使い大規模な移動が行われる“騎馬遊牧民”が登場するのは、青銅器生産が進歩して馬具がつくられるようになった3000年前のカラスク文化の後期以降になる。

家畜化技術(乳しぼり、去勢)の発展により家畜の範囲が拡大し、人口増加〜集団分化していくなかで財産の集団私有の意識が発生していく。そして、季節に応じて移動するなかでヒツジなどの群れをめぐり、遊牧集団間での縄張りの緊張圧力が高まっていく。

★男の闘争能力が規定する遊牧という生産様式に加え、集団私有の意識と遊牧同士の緊張圧力の高まりで、基盤は狩猟時代以来の母系を残しながらも、父権が高まっていく。
 
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