実現論を塗り重ねてゆく
246221 「マンモスハンター」という嘘 【その3】
 
火中の栗 ( 40代♂ ) 11/02/24 AM03 【印刷用へ
■以下引用リンク_________________________


縄文への道『ヒトは本当にマンモスを殺したか?』


ところで前述ディヴィド・ラウプは、著書『大絶滅』の中で、生命が誕生して三五億年、その間現れた種は五〇〇億種にのぼるが、現在地球に生存する種は四〇〇〇万種ということだから、今までに実に九十九.九%の種が絶滅していると言っています。結局「気候の激変・病原菌そしてヒト」という三つの相互作用によって大型草食動物が絶滅し、彼らをエサにしていたサーベルタイガーとかショートファイス・ベアなどの捕食者も道連れになって滅んでいきました。怖ろしいイメージのこうした捕食者ですが、のろまなエサたちがタ―ゲットだったとしたら、彼らもまたのろまだったはずで、次第に数を減してしかも用心深くなっていったエサ立ちを捕食することが出来なくなったのです。

このように見てくると、ヒトが生き残れたのも決して強者であったからではなく、わずか〇・一%の僥倖を掴んで運良く選ばれしものたちの方舟に乗れたからであって、知恵のある霊長類で、しかも「万物の霊長」だからなんて、とんでもない思い上がりではありませんか。


適者生存 弱者滅亡の大嘘

なにしろあの強者中の強者、恐竜でもすべて絶滅したではありませんか。DNAがわずか一・二%しか人と違わないというチンプをはじめ、ヒト以外の霊長類ゴリラ・オランウータン・ボノボ(ピグミーチンパンジー)のいずれもが、ほかの動物からいささかも突出した生活を送っていないばかりか、むしろ絶滅の危機に瀕しているではないか。

私はどんなえらい学者さんがなんと言おうとも、ヒトはごくごく最近まで腐肉漁りという弱者であって、マンモスなどとても狩る力はなかった。ヒトが弱者を脱してハンターという捕食者すなわち強者になったのは、新石器時代に入って弓矢の発明と毒矢の使用というイノヴェーションの組み合わせ、それにイヌという捕食協力者を得たからであったと信じて疑いません。しかも大量虐殺は鉄器の発明特に西欧人による鉄砲の普及以降なのです。

なにせ新大陸に渡ったのがモンゴロイドだったということだから、ひょっとするとそこには(西欧の学者の)ゆがんだ「黄禍論」があったのではと考えるのはいささか穿ち過ぎでしょうか? 第一先住民が大型動物を絶滅させたとなると、ハクジンが馬と鉄砲を持ち込んで大虐殺をしでかすまで、北アメリカの原野は、四〇〇〇万頭といわれるアメリカバイソン(バッファロー)で覆われていたことを、また彼らがショットガンとカスミ網で取り尽くすまでは、一億羽という、空が暗くなるほどリョコウバトがいた事実を、西欧の学者は一体なんと説明するのでしょうか?

なにしろハクジンが絶滅させたり、その一歩手前まで追い込んだりした種は、アメリカバイソンやクジラ以外にも限りなくあり、動物ばかりか、(たとえばタスマニアのように)先住民を絶滅させ、あるいは南北アメリカでは絶滅一歩手前まで追い詰めた事例が無数にあることを決して忘れることは出来ないでしょう。


付 記

ごく最近のアメリカ考古学者の研究、「過去の環境変動 過去の絶滅:人類移住前後の大型動物絶滅」によると、メキシコでマンモスの骨化石を精査した結果、かつて唱えられていた「マンモス絶滅に、当時のクローヴィス人と呼ぶ約一万一〇〇〇年前の人類が絶滅させたという根拠は少ない」ということがわかってきたということです。理由として(マンモスの死体=骨には)彼らの武器による傷はほとんど見あたらないかわりに、病変による異常が多いからだということです。すなわち、犯人は気候変動(あるいは未知の病気であって、クローヴィス人は推定無罪だというのが新しい意見です。

当時の彼らクローヴィス人の食料は、魚類から中小型の動物であって、彼らがあえて危険なマンモス狩りをやる必要がなかったというのも大きな根拠で、その代わり彼らが伴ったイヌの病気が種を超えて感染した可能性もあると指摘しています。

_____________________________引用以上
 
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