>だから逆に、普通に生きている人には、『必要か否か』の判断は、そんなに難しいことではないはずだと思います。35154
この投稿がなされて10年、ようやく最近は私も西さんの心境に近くなってきています。しっかりと周りの期待やとりまく外圧を捉えていれば自然と沸き起こる『必要か否か』の判断基盤はそう難しい事ではないと確かに感じています。
しかし、この『必要か否か』を「活力を上げる」ところまで持っていくには、この次にもう一段階あるのではないか、それが結構重要ではないかと最近思っています。
私の会社に男ばかりで20人くらいの部門があるのですが、その部門がこの1年間で大きく変化していきました。
その部門に、昨年1人の女性が他部署から配転で入ってきました。彼女が入ることでこの部門は活力のある状態に大きく変化していったのです。
彼女が行った事は以下の事です。
1)情報収集とすり合わせ
2)状況発信
3)周りへの発信期待
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1)は物件が始まる時に必ず、全体にとって必要な情報やスケジュールを聞きまわって収集します。そこで感じた問題点や課題=彼女が感じた『必要か否か』を同じチームの人や女性同士の仲間とすり合わせ、自身の違和感や感じた事を部門全体の事として固定します。つまり皆が違和感なく仕事に入れるかを整理する過程です。
2)部門全体や部門を取り巻く状況や課題を社内ネットに発信します。
場合によっては違和感や問題点も同様に発信されます。1)によって十分に練られているのでほとんどずれません。
3)最後はその課題に対する答えの期待です。何とかしてほしい。答えを出してほしい。周りの男たちに期待します。これは相当むずかしい課題であってもその期待が部門全体の期待になって大きな課題意識を作り出します。
4)男たちが答えを発信します。
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彼女が入ることで何が変わったのでしょう?
たぶんそれまで誰もがぼんやり感じていた『必要か否か』の判断軸を”明確”にした事だと思います。その為に緻密な情報収集、すり合わせが有効でした。また、状況発信する事でみんなが同じ土俵に立つことができました。
それらを基盤にしてほとんどの成員が『必要な事』に力を注ぐようになったのです。わずか1年でここまで変わるかという変化でしたが、この『必要か否か』をみんなの課題として着実に固定していった事が一番大きいと思います。
まとめると
『必要か否か』を判断する為に必要なものとは・・・
情報収集であり、刷り合わせであり、その上での発信、さらに期待かけです。
もう一つ重要なのが、彼女自身が行動する原動力になった「活力を持って仕事をしたい」という充足期待が、その基盤として外せない根本のところではないかと思います。 |
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