共認運動をどう実現してゆくか?
244779 外圧適応=集団的内圧の上昇過程=人材の成長過程
 
川井孝浩 HP ( 37 東京 設計 ) 11/01/29 AM02 【印刷用へ
>集団が外圧に適応していく過程で、集団内の内圧が上昇すれば、人は自ずと『育っていく』

これは、GRAND THEORY Vol.5 リンク
【逆境を乗り越える企業 仕事で成果を上げるには? 人材育成どうする?】

の中の、人材育成とは何か?について書かれた一文である。

外圧適応の過程で育つというのは、自然の摂理であり、生物全般に当て嵌る普遍原理であろう。

しかし、今や多くの企業や家庭までもが、この「人材育成」という課題にぶつかり、答えを出せずに迷走している。

この現象は、社会全体が統合不全である事の証左であるが、未だかつて体験したことのない事態ではないだろうか?

いつの時代でも、その環境や集団を取り巻く外圧は存在しており、外圧が働き続ける限りは、適応欠乏⇒内圧上昇という適応方針が導かれ、その中に居る限りは『育ち続ける』はずだ。

とすれば、「育たない」と悩んでいる集団に欠けているものは何か?

大きくは二つの要因が重なっていそうだ。

1つ目は、その集団全体が、逆境とも言うべき劇的な外圧変化に対する適応方針を見出せず、淘汰前夜の状況に陥っているという事。相変わらず序列原理に固執し、ガチガチの指揮系統の中で身動きひとつ取れないような旧体制の巨大集団等は、もはや不適応態と言えるかもしれない。例えば、現在の社会統合体制そのものが、これに当て嵌る。どの政党になろうとも答えを出せない現状から見て、今の国家には人を育てる能力など皆無であろう。

2つ目は、集団を取り巻く外圧を捨象してしまう観念や意識の問題がある。適応(育成)の大元にある外圧は、到底個人では対応できない。しかし、市場原理の元で集団が解体され、個人のスキルや私権・私益にばかり焦点が当てられれば、集団課題は尽く捨象されてしまう。良く言われるモチベーションという概念も実に怪しいものに過ぎず、いかに個人の活力を上げようとも、それが集団課題と連関し、かつ集団適応上の方針と一致していなければ、何の意味も持たない。

このような状況を作り出した背景には、工業生産による人材軽視(資本・機械重視)の歴史も大きく影響を与えているとは思われるが、それ以上に種や集団といった共同体の重要性を見逃してきたからに他ならないのではないだろうか。

外圧適応には、集団で立ち向かう必要がある。その為に、みんなでどーする?を常に考え、実践して行く基盤、つまり共同体でなければ今後の社会には適応出来ない。それくらい、大きな転換期が現在の我々を取り巻く環境なのだと、改めて認識した。
 
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