【女の役割】
アボリジニ社会では、「命を産む性」である女性は、自然のエネルギーとより密接に結びついているとされ尊敬されていたそうです。
それと同時に森から木の実等の日常の食料の60%は女性達が調達していたそうで、森の木の実のある場所や病気にきく薬草など、女性から女性へと受け継がれていったそうです。
【男の儀式・婚姻様式】
この恐ろしくも神秘的な木はアボリジニにとって「御神木」のようなものだったそうで、男性が大人になる儀式がここで行われていたそうです。
これがなかなか大変な儀式で、その上この儀式を終え、大人だと認められたら、体に切り傷をつけ炭の粉を擦り込んで各部族を表す傷模様をつけるそうです。
その儀式を何年かおきに繰り返し、最後の儀式を終えると結婚できるそう。リンク
【男女の儀式】
伝統的なアボリジニーの社会には、「精霊の社会」と交わるための儀式がたくさんある。「精霊」は、地上と天上に住んでいるとされ、普段はどこにも存在していて、彼らの祖先が地下に戻る時に通った、丘や平原や岩の形などを作っていると考えられている。その精霊が生み出される大地はすべてのものの母であるとされます。
彼らの祭礼には多くの神秘的な部分が垣間見られる。代表的な祭礼の中には「コロッボリー」という社会の重大事を記すというものがある。これは精霊の祭典で音楽、踊りなどを通常は夜に行うもので、祭礼に参加する者は男女に関わらず多彩なペンキで体に神聖な模様を体中に描いている。羽や動物の皮を身につける人もいる。アボリジニーの文化には、男女それぞれ別の儀式や物語、祭礼がある。しかし、コロッボリーのように全員が参加する祭りもある。 リンク
【儀式の意味】 アボリジニの場合、儀式そのものが進化していて動物だけに限らず植物の採集、自分の部族がであったきた事柄、万物の創造を意味する男女の性愛についての踊り、自分達を養い生かしてくれる大地への賛美歌など多種多様だが、根本的なところではパワーアニマル(守護霊)への供養に重点を置かれる。
つまり踊りの本質的な意味合いはトランス状態に入り非日常的な世界に赴き、あらゆる動物に変身する事によってアルター・エゴ(第二の自己)を呼び覚まし、超自然的なものと繋がるということといえる。 その結果が自然界の動植物の繁栄であり、自分達の社会の繁栄でもある。
したがって儀式とは自然界において人間だけが持つ重要な使命であるといえる。 リンク
*アボリジニの死生観については、239794に詳しくありました☆ヤノマミリンクと通ずるところがありそう☆ |
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