実現論を塗り重ねてゆく
243958 Y染色体D2系統(≒縄文人)の起源に触れた論文
 
松井英仁 ( 40代 静岡 建築設計 ) 11/01/14 AM03 【印刷用へ
Y染色体D系統について、中国人研究者が論究した英文論文(リンク)が、『日本人の起源』(リンク)の中で翻訳されています。
以下、要約文のみ紹介します。

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『東アジアに定住したもっとも早期の現生人類、とりわけチベット人集団と日本人集団の共通の起源に関するY染色体上の証拠について』

●背景
 アジアにおけるY染色体の系統地理学は、アフリカ起源の現生人類が最初、東南アジアの大陸部に定住し、それから約25,000〜30,000年前には北方へ移動し、東アジア全域に広がっていったことを、これまで示していた。
 しかしながら、このようなシナリオでは、東アジアに特有のY染色体系統(すなわちD系統ーマーカーM174)が、チベットと日本列島およびアンダマン諸島にだけ、高い頻度で見出されるというような分布の断片化を説明することが出来ない。

●結果
 本研究でわれわれは、73の東アジア民族集団から5,000人の男性のサンプルを集め、Y染色体D系統(マーカーM174)の系統地理学的理論を再構築した。
 われわれの結論では、D系統は東アジアの現生人類の非常に古い系統を示しており、北方の集団と南方の集団の間には、遠い昔の深い分岐の跡が観察されたのである。

●結論
 われわれは次のように提唱する。すなわち、D系統は南方に起源があり、D系統の北方への拡散は、約60,000年前に起こった。そして、ほかの主要な東アジアのY染色体の系統の北方への移動の先駆者であったと。
 おそらく、最終氷期最寒期と新石器時代の漢文化の拡張がキー・ファクターとなって、東アジアにおけるD系統の現在見られる、遺物のような分布を導いた可能性が強い。
 チベット人の集団と日本人の集団は、主要な東アジアに特有のY染色体系統-OハプログループとDハプログループ-をもつ、二つの古代の集団が混交したものである。
 
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