実現論を塗り重ねてゆく
242513 北方モンゴロイドの玉突き
 
山澤貴志 ( 45 鹿児島 ITコンサル ) 10/12/20 PM03 【印刷用へ
●北方モンゴロイド的形質の形成は8千年前以降

2万5千年前にはシベリアのマリタ遺跡にマンモスハンターとされる人たちがいたことは確かで、モンゴロイドに特有なシャベル形の切歯を持っているが、北方的形質を持っていたかどうかははっきりしない。中国北部で北方的形質の形成が確認されるのは8千年前以降の人骨である。アメリカへ渡った人たちの形質も北方モンゴロイド的形質を持たないので、特殊化は北アジアへの移住の初期に形成されたものではないのだろう。したがって、2万年前の最終氷期最盛期にシベリアで形成され、新石器時代以降、北方モンゴロイドが南下するに従って、拡大していったと考えられる。

●原モンゴロイドは黒褐色でオーストラロイド的形質を持っていた

現在、南方モンゴロイドが主流の東南アジア地域であるが、5千年以前の人骨はオーストラロイド(後のオールトラリア、ニューギニアの人々)的形質が強い。マレー半島のグヌン・ルンツ遺跡やボルネオのニア遺跡から発見された人骨、その他数千年前の人骨はオーストラロイド的形質が顕著である。南方モンゴロイド的形質が顕著になるのは5千年以降だとされる。したがって、原モンゴロイドは熱帯ともいうべきスンダランドにいたことから黒褐色で現在のオーストラロイドに近かったが、スンダランドの水没にともなって、アジアの温帯に進出し、現在みられるような南方モンゴロイドの特性(ex褐色)を得た後に、現在の北方モンゴロイドの南下に押されて原郷=東南アジア地域に押しもどされ、原住のオーストラロイドはニュージーランド等へ渡った。というストーリーが考えられる。

※スンダランド人は元々、肌が黒褐色・縮毛のオーストイラロイド的だったという指摘は以下のHPでもなされている。リンク ただオーストラロイド人という用語はもっと狭義に使われるので、より広義に使われる古モンゴロイドが、オーストラロイドに似て黒人的であったというふうに理解したほうがよさそうである。

参考:「人類がたどってきた道」海部陽介NHKブックス2005
 
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