>☆例えば、4200年前〜4000年前に、ギリシアに侵入したイオニア人・アカイア人は気候変動による移動か?掠奪目的の移動か?
当時の状況を気候変動の視点から調べました。
(以下引用 『古代文明滅亡』よりリンク)
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・この時代、ヴェスヴィオ火山でポンペイ滅亡時の噴火の1つ前にあたる噴火があり、40`平方メートルちかい量の火山灰を広域に撒き散らした。吹き出した火山灰の量からして、ヴェスヴィオ火山の噴火だけが原因ではないだろう。
・いずれにせよ、前1200年を目前にして地球全体が急激に寒冷化し、寒帯前線が急に南下してきた。この500年ほど前にも気温が急降下したことがあったが、あくまで変化が急なだけで、気温自体は概ね現在より高かった。
・しかしこの時はそれとは比較にならないほどの変化であった。例えば、この直前まで現在より2℃ほど気温が高かった中国や日本では、この頃を境に4℃ほど気温が落ち込み、現在より2℃ほども低くなったのである。同じ頃、ノルウェーでは氷河がこれまでにない勢いで拡大し、ハワイやオーストラリア南東部の山岳地帯では「周氷河現象」といって、地面が凍結する現象が起きたことも知られている。
当然、ここまで気温が下がると、衣裳にも変化が現れた。ギリシアを例にとって見てみよう。
上図に見えるように、ミノア時代、ギリシアの人々はほぼ半裸で暮らし、平屋根の家に暮らしていたが、この時代の寒冷化と、それに伴う寒帯前線の南下により、ギリシアは寒冷湿潤になったため、左図に見えるように、人々はヒマティオンという暖衣を着るようになり、降雨の増加に伴い、切妻屋根の家に住むようになった。
結局この寒冷化によって、寒帯前線は北緯35°まで南下し、それ以北は寒冷乾燥な気候に、それ以南は寒冷湿潤な気候になったという。
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(引用終わり) |
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