戦争の起源
241485 11/28なんでや劇場(4) 戦争の起源
 
冨田彰男 ( 47 兵庫 経営管理 ) 10/11/30 PM00 【印刷用へ
●戦争の起源
では、戦争はいつ、どこで始まったのか?

5500年前のシュメールで城壁都市ができているということは、それ以前から戦争が始まっているということ。従って、戦争が始まったのは、5700年前(原白人の第二次南下)〜5500年前(城壁都市)の間のどこかであろう。

では、どこで始まったのか?
原白人orセム族がシュメールを襲った。あるいは、ハム族がエジプトに、セム族が小アジア・イラン高原に侵入する際も無抵抗で進んだはずはなく、原住部族を蹴散らして進んだ。いずれにしても、中東の各所で同時的に戦争が始まったと考えられる。

そして、戦争を仕掛けた主体はやはり遊牧部族であり、農耕部族とは考えにくい。∵農耕部族が敵を蹴散らしながら、中東の砂漠地帯を越えてエジプトに侵入したとは考えにくく、それができるのは遊牧部族しかない。

実際、シュメールを襲って滅亡させたのもセム系の遊牧部族である。餓えた遊牧部族がシュメールに次々と侵入し、いくら撃退しても侵入が続くものだから、ついにシュメールは力尽きて、セム系の遊牧部族に乗っ取られてしまう。また、このセム系の遊牧部族は元は母系集団であったが、戦争が始まると力の原理が優勢になり父権集団に転換(つまり母系の勇士婿入り婚から父権の一夫多妻婚へ移行)している。

戦争の原因として農業・牧畜・遊牧という生産様式によって人口が増えたからではないかという説が提示されたが、それだけではなく、これらの生産様式によって生産力は上がったが、その分適応力が下がったからだと考えるべきだろう。すなわち、それぞれの生産様式は(農業であれば灌漑といった)特殊技術を必要とするので、簡単に転換できなくなっている。従って、気候が変動すると、他部族を襲うしかなくなったのではないか。

あるいは、余剰生産力によって生まれた富の蓄積の遍在が原因で戦争が始まったという説も出たが、少なくとも5000年前までは余剰生産力は発生していない。∵生産力が上昇した分、人口が増えるだけだから。余剰生産力の分配に偏りが出るのは、戦争によって支配−被支配の関係になってからの話である。
 
  List
  この記事は 241484 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_241485
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
330607 考古学が解き明かす「人類史上、戦争はいつどのように始まったのか」 山上勝義 17/10/23 AM00
242833 なるほど!!! えみ☆ 10/12/25 PM10
242353 戦争の起源 断固 10/12/17 PM01
241756 “技術とはある限定された条件のなかでの適応力”という認識 麻丘東出 10/12/05 PM04
11/28なんでや劇場(4) 戦争の起源 「日本を守るのに右も左もない」 10/12/02 PM01
241488 11/28なんでや劇場(5) インドの部族移動の歴史と中国の部族の追求課題 冨田彰男 10/11/30 PM02

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
外圧適応態
外圧適応と多様化
根源的認識の理解、免疫系に見る…その2
収束と統合とは生きているという状態そのもの
雌雄分化における統合
闘争適応と共生適応の関係A
人類はDNAではなく、共認内容や観念内容を組み換えて適応している
ミラーニューロンと共認機能
改めて自然との共認
共認回路の特殊性
共認回路は個体境界を越えて情報を統合する
失語症の回復過程から言葉以前の共認を探る
主体認識と状況認識は一体では無いか
無意識とは本能・共認回路上の意識である
音読する感覚
音読と共認回路
対象への同化について
共認治癒力A
共認適応
ロール・レタリングという手法
脳構造についての視点
脳回路の2段階構造
胃腸から脳へ伝わる情報の方がはるかに多い
書籍紹介『奇跡の脳』B〜右脳マインドの働きとは?〜
書籍紹介『奇跡の脳』C〜左脳マインドの働きとは?〜
ドーパミンの基礎知識(ドーパミンの特異性)
ドーパミンは加速(増幅)物質
思考とドーパミンの分泌
エンドルフィンの不思議
エンドルフィンの不思議、その2
セロトニンの不思議、その1
セロトニンの不思議、その2
セロトニンの不思議、その3
「怒りのホルモン!」 ノルアドレナリン
「恐怖のホルモン!」 アドレナリン

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp