古代社会
241484 11/28なんでや劇場(3) 山賊・海賊によってつくられたギリシア・ローマ
 
冨田彰男 ( 47 兵庫 経営管理 ) 10/11/30 PM00 【印刷用へ
●3800年前の温暖化に伴って印欧語族が移動したのは何故?
これは単なる気候変動による移動ではなく、掠奪闘争による移動なのではないか?

寒冷化→飢餓による移動の場合は掠奪になるが、温暖期の人口増加などによる移動ではその部族にはまだ余裕があるので掠奪にはなりにくい。一方、山賊や海賊集団は気候とは無関係に発生する。
戦争で滅ぼされた部族の生き残りや逃亡奴隷たちが、共同体を破壊され憎悪と警戒心の塊となって他部族を襲うのが山賊集団等による掠奪闘争であり、それは気候変動とは無関係に起こるからである。

4200年前〜4000年前の寒冷期の移動は気候変動が主要因と考えられるが、3800年前以降の移動は掠奪が主目的ではないか。実際、3500年前の寒冷期においては、コーカサス一帯は元掠奪集団の部族or国家だらけとなる。そこで共同体規範を維持しているのは遊牧部族だけであり、それ以外は山賊上がりの連中が支配している。例えば、その後、ギリシア・ローマをつくったのも山賊と海賊集団である。

掠奪闘争→戦争の起源や国家の性格を考える場合、実際に戦争をしたかどうかに加えて、共同体規範を維持しているかという視点を以って、二元的に考える必要がある。例えば、遊牧部族は戦争はしているが共同体規範は残している。それに対して、山賊集団・海賊集団の出自は戦争で滅ぼされた部族の生き残りや逃亡奴隷であり、そこでは共同体もその規範も完全に破壊されてしまっている。この違いが、その後の社会統合の在り様に大きな違いを生むことになる。

●では、山賊集団がいつどのようにして登場したのか?
⇒戦争が常態化したからである。そうなれば必ず滅ぼされた部族や戦争捕虜→奴隷が登場し、滅亡部族の生き残りや逃亡奴隷が山賊集団と化す。

そして、戦争が常態化した分岐点が、4200年前、3800年前、3500年前の寒冷化・乾燥化の時期にあり、ここで何が起こったのか?詳細事実を解明することが私権時代の起源の解明において決定的に重要である。

☆例えば、4200年前〜4000年前に、ギリシアに侵入したイオニア人・アカイア人は気候変動による移動か?掠奪目的の移動か? そもそも歴史の教科書によって彼らがいつ頃ギリシアに入ったのか記述が違う。⇒彼らがいつ頃ギリシアに入ったのか? 山賊のような活動をしたのか?掠奪婚かどうか? これも調査課題。

●「白人文明はギリシア・ローマに起源を持つ、世界で最も優れた正しい文明である」というのは真っ赤な嘘である。ルネサンス期からこの捏造が始まっているが、彼らの祖先は野蛮な山賊・海賊なのであって、それを隠すためにギリシア・ローマを美化した上で、それが起源であると称しているにすぎない。

その捏造は今でも続いており、例えば、ヨーロッパの言語学者は印欧語の起源をできるだけ遡らせて、あたかも白人文明には歴史と由緒があるかのように偽装しようとする。その一つが印欧語の起源が8000年前であるとする説だが、8000年前といえば寒冷化・乾燥化によって原白人が漸く黒海沿岸に移住してきた時期であり、そんな昔から印欧語があれば、セム語族やハム語族は生まれるはずがない(印欧語は原白人がセム語族・ハム語族に分かれた後にできた言語である)。

ギリシア・ローマを解明する上で重要なのは、彼らの出自が山賊・海賊集団であるという視点である。彼らの特殊性(自我の強さ、観念性の強さ・・・)も、彼らの出自が規範によって統合された真っ当な部族であると考えれば説明がつかないが、彼らが山賊・海賊であると考えれば一直線に繋がる。

例えば、遊牧部族であれ山賊集団であれ、同類闘争上の競合相手が存在する限り、集団自我は発生し戦争にもなる。しかし、遊牧部族には西洋人のような観念性や思弁性は登場しない。西洋人は共同体を喪失してしまったが故に、集団や社会を規範では統合できない。従って、観念によって統合するしかないが故にギリシャの詭弁家たちに象徴されるような思弁性が強くなったのである。

また、山賊(泥棒)集団を統合するには利益共認しかない。利益の山分けを求めて、逃亡奴隷や滅亡部族の生き残りが集まる。彼らを統合するには「戦利品は平等に分配する」という約束事=契約が不可欠である。実際、スパルタでは戦利品である土地は均等に分配されていた。これが現代に繋がる西洋人の平等観念の原点である。また、西洋人の一対婚の起源も掠奪婚発の一対婚(戦利品である女の平等な分配)にあると見て間違いない。
 
  List
  この記事は 241479 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_241484
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
243398 白人はなぜ自我が強いのか?(仮説) 匿名希望 11/01/04 AM01
243079 負け組の勝ち残り? 島田早季 10/12/29 PM08
242177 収穫より略奪のほうが効率的という考え方 三上香緒里 10/12/14 AM00
241777 ギリシャ人の地中海進出 年表 たっぴ 10/12/05 PM10
241776 古典期ギリシャの方言分布からみる古代ギリシア人の移動 たっぴ 10/12/05 PM10
241773 印欧語族同士の争闘に負けた一派が、エーゲ海へ?! いいじゃん☆ 10/12/05 PM09
241768 3600年前、寒冷化による略奪行為の発生 西田香織 10/12/05 PM08
241766 「3600年前の寒冷化。火山噴火が原因?」 西田香織 10/12/05 PM08
241729 北方印欧族の南下とその影響 ヒヨコ丸 10/12/04 PM11
現在、世界の婚姻形態は、どう成っているのでしょう?Vol.3 〜スウェーデン編〜 「共同体社会と人類婚姻史」 10/12/02 AM10
11/28なんでや劇場(3) 山賊・海賊によってつくられたギリシア・ローマ 「日本を守るのに右も左もない」 10/12/01 PM09
241485 11/28なんでや劇場(4) 戦争の起源 冨田彰男 10/11/30 PM00

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
人権ファシズム
「権利」は自己正当化のために捏造された架空観念
架空観念で現実を体系化した法学が自己矛盾を引き起こすのは必然
矛盾だらけの法学が、社会を閉塞させている。
「セクハラ」の驚くべき事実。
規範なきマナーの氾濫
過剰な法令遵守が生む思考停止社会
『強制加入の年金制度』は、ねずみ講よりたちが悪い。
国家のあらゆる部門で粉飾会計
「公務」とは
勝ち組ほど、阿呆になる時代
特権階級の自家中毒
暴走する特権階級→忍び寄る『警察国家』の影
軍と官僚制の罠 〜古代国家の官僚制〜
暴走する「検察」@〜検察権力の強大さ〜
暴走する「検察」A〜検察を捜査する機関が日本にはない〜
財務官僚の無能、しかもその自覚全くなし
平成官僚は無能すぎる
文官高等試験合格者が権力の座に着いた昭和初期に日本はおかしくなり始める
CIAは実は無能なダメ機関⇒「エリートは超優秀」という騙しの崩壊
試験制度の問題性はどこにあるのか?
官僚制と試験制の通史的総括
官僚制と試験制の構造的欠陥
幕末の志士亡き後、戦前の試験エリートは失策に失策を重ねた
戦前から顕在化していた、詰め込み教育の弊害
明治時代初期:なぜ、学校一揆や学校焼き討ちが起こったのか?
日本の政治を動かしているのは政治家ではなく官僚だ!〜中村敦夫氏が「霞ヶ関」の実態を暴露
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(3) 騙しの破綻→特権階級は追い詰められている
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
『国を変える劇的な方法がある』 阿修羅
原子力利権 〜政・官・産・学・マスコミの結託→暴走〜
官僚と東電:特権階級=試験エリートの悪行
現職の鈴木宗男衆議院議員への不当な最高栽の有罪判決と投獄の政治弾圧@
広域暴力団「霞ヶ関」
最高裁(=検察審査会事務局)は「架空議決」という信じられない手を使って小沢を起訴した
世界中を巨大市場化していく諜報機関
CIAと麻薬の結びつき
エシュロンとNSAとの関係露呈の歴史

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp