子育てをどうする?
240647 子どものやる気を育てるには?
 
安冨啓之 ( 大阪 ) 10/11/12 AM01 【印刷用へ
子どもと接する機会が多いのですが、「褒める」指導していると子ども達が「褒めてもらいたい」に意識が向くことに違和感を感じていたのですが、ヒントになることがある本に書いてありました。

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「子どもをやる気を育てるためにほめて育てたいが、ほめてばっかりではしつけにならないと感じる。叱ろうとすると感情的になった怒っている自分に気づき、落ち込んでしまう。上手く叱るにはどうしたらいいのでしょう。」

一見いい質問に見えますが、ここにはいくつもの誤解が隠されています
@「ほめることはいいことだ」という誤解
A「叱ることがしつけになる」という誤解
B「上手な叱り方というものがある」という誤解

(中略)

ほめられて動く種を植えつけられた子は、ほめられるという見返りがないと動きません。
叱られたくない、怒られたくないという動機づけはどうでしょう。これも立派な動機づけではありますが、親子という長期にわたる関係を維持するには、あまりにも否定的な要素が多すぎます。
これらの副作用の多い動機づけの種のかわりに、「人の役に立つ喜び」の種を植えつけることで、子どもを肯定的にやる気にさせることができます。
「人の役にたつ喜び」を基本的に知っている子どもは、ただ人の役にたつために行動を起こします。
そのこと自体が喜びなのですから、相手に何かを返す必要はありません。相手からの見返りを求めてやっているのではないのです。
この動機づけには副作用はありません。

大人である私たちが動機づけられるのはどんなときでしょう
・子どもの寝顔を見ると元気になる
・仕事の達成をみんなが喜んでくれたとき、次も頑張ろうと思う
・人の笑顔がうれしくて、つい何かをしてあげたくなる

これらの動機づけには、誰かが喜ぶ、誰かが幸せになる、というように必ず人が登場します。
そのために自分が役に立てるのは、私たちにとっては非常に大きな喜びです。

ではどうしたら「人の役に立つ喜び」を教えられるのでしょうか?
子どもが手伝ってくれたら、子どもをほめないことが大切です。「いい子ね」「えらいぞ」というほめ言葉ではなく、子どもが手伝ってくれたことに感謝し、喜んでください。
子どもが親のために働いたときに、親がどう感じたのか、気持ちを教えてあげてほしいのです。
「ありがとう」「お父さん助かったよ」「うれしかった」という具合に、自分の働きが、親にどのように影響を与えたのか教えてあげてください。
「いい子ね」「えらいぞ」と言われて悪い気はしませんが、この言葉では、自分の働きが相手にどのような肯定的な影響を与えているのかはわかりません。なぜならそれは、親が自分の働きに対してどう感じているかの言葉ではないからです。
子どもが新聞を取ってきてくれたとき、「ありがとう。お父さん、起きてすぐ新聞が読めるのはうれしいな」という具合に、親がどのように喜んでいるか、感謝しているかを伝えます。

(中略)

子育てとは、親が自分の気持ちをいかに言葉豊かに伝えるのかを学ぶチャンスでもあります。そのとき親は、子どもの中に「人の役にたつ喜び」の種を植えることができるのです。

「子どもの心のコーチング」著:菅原裕子

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「人の役にたつ喜び」を大人が言葉豊かに子どもに伝えるかを実践していきたいと思います。
 
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