現在でも豊かさを実現した国は日本と欧州の一部しかない(米は貧富の差が甚だしい)。それ以外の後進国では富国共認は健在であり、そこでは私権意識が必然的に生起する。つまり、世界的な貧困が克服されない限り、人類の私権意識はなくなっていかない。
そもそも後進国が未だに貧困であるのはなぜか?
それは、市場商品と一般農産物の価格格差が存在するからだ。
>幻想共認(幻想への可能性収束)によって作り出された、市場商品の価格と一般農産物の価格との価格格差にある。この価格格差(価格差別ともいえる)こそ、途上国が一貫して貧困状態に置かれ続けてきた真の理由である。逆に言えば、価格格差をなくせば後進国が貧困から脱出するのに20年もかからないだろう。これを実現するためには、日本だけでなく欧州も金貸し支配から脱却しなければならない。金貸したちは後進国を貧困にすることで利益を得てきたからである。238480
数年後に予想されるドル・米国債暴落が始まると、アメリカや中国などの私権性の強い国家は崩壊し、共同体的気質を残した日本と欧州がその後の世界をリードすることになる。
その際、貧困を克服した日本が欧州と協力して、貧困を創り出す「一般農産物と市場商品との価格格差」さえ是正できれば、後進国の私権欠乏は衰弱するだけでなく、人々の本源性(相手の役に立ちたいetc)が顕在化し、人類全体を前進させられるようになるのだ。 |
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