現代意識潮流を探る
23889 仲間収束 2:一人でできない子
 
吉岡摩哉 ( 20代 大阪 出版 ) 02/02/14 AM01 【印刷用へ
■ 自分ひとりでは何も出来ない子が増えている

>仲間と一緒なら生き生きと共通課題をこなしていくのに、ひとりになるとボーとするだけで、何から手をつけていいのか課題を見つけることが出来ない。


直感ですが、「仲間とイキイキ」と「一人でボー」の落差が激しすぎる気がします。これって本当に「母親」のせいだけなんでしょうか。その差を規定しているものが、もっとあるような気がする。

「ひとりでは何もできない=課題をみつけられない=外圧を感じない」→ボー
「仲間と一緒なら共通課題をこなす=その場の圧力や充足を感じる」→イキイキ

とすると、何が問題なんだろう。大人(先生・学校・社会)不信?それはあるでしょう。でも、もっと何か根元的なものがある気がします。

今考えてるのは、3通りの解釈です。

1:課題捨象回路の発達

前回述べたように「親の期待(エゴ)と、仲間収束とのジレンマ」が彼らの現実としてあるとします。ジレンマは不全そのものですよね。不全は普通(猿以降の様式で)解脱充足で捨象します。でも解脱充足=仲間収束しきれないからこそ起こるジレンマに、子ども達は別の方法で対応しなければなりません。

そこで、充足を介さない課題捨象という方法を採る。つまり、不全を生み出す様々な外圧を、プラス系の脳内物質の分泌なしに捨象していく(従って、高揚感も充足もない)。これによって、絶対的な仲間外圧や、充足を生み出す仲間課題には、ある程度反応しても、その他の課題に反応しなくなる(不信を超えて無視の域)。このような捨象癖のついた子は無表情・無感動になっていきます。


2:個人課題に一切反応しなくなる

子どもは結構敏感ですよね。ズレや大人の欺瞞には結構厳しいツッコミをいれてくれますし、何より自分の下部意識に正直です。そこで、大人達が「個人課題」だと思っている(またはそう教えている)課題に反応しなくなった。つまり、周りが「お前のためだよ」と言って押しつける課題全般に欺瞞性を感じて、意図的に反応しなくなった。

これが二つ目の説です。

外圧の低下と、それによる下部意識の流動にあわせて、もはや一切の私権課題に反応しなくなってきているのではないか?

ただこれは、先に言ってた「親の先回り」がその流れ(課題に反応しなくても生きていける状態)を作り出している可能性が大です。


3:観念に侵されて、実行力が伴わない

子どもは観念に侵されていない・・と前に投稿しておいて何ですが、もしかしたら、下手な観念には侵されていないですが、観念(言語)機能が共認機能未発達のまま、形成されてしまったという可能性があります。

すなわち、行間が読めない、場の雰囲気が読めない、言葉に頼りすぎて、対象を直視できない。つまり、「勉強しなきゃ」って思っても、「勉強」の何をしていいかわからない。「受験」するってわかってても、受験に必要な中身が伴わない。

でも言語としては獲得しているので、わかった気になっている。でも、実行できない。


_______________________________

さて、いろいろ出して見ましたが、現場で働いている方、どれが一番近いと思いますか?(もしくは別案求む)


あと、

>自分だけが目立つことを避ける場合も多く、

これは、また違う話だと思うので、またの機会に・・。



 
  List
  この記事は 23887 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_23889
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
新しい潮流1 社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年代)
新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)
新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積
新しい潮流4 言葉それ自体が引力を持ち得ない時代
新しい潮流5 実現派は仲間収束から社会収束へ
新しい潮流6 解脱仲間から認識仲間への逆転
仲間圧力と認識仲間
新しい潮流は、新しい人間関係を必要としている
市場社会の、カタワの「集団」
本当は、「集団」に入ったのではなく、社会に出たのだ
古い人間関係は、影が薄くなるばかり
関係パラダイムの逆転1
関係パラダイムの逆転2
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
収束不全発の適応可能性の探索、その深くて強い引力
充足基調から探索基調への転換
'90年代の危機感と変革期待の行方
秩序収束と答え探索の綱引き
潮流2:戦後日本の意識潮流
潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向
潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束
潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流
今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる 
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(1) 共認充足が最大の活力源。'10年代はそれだけで勝てる
市場時代の共認非充足の代償充足⇒解脱(芸能)埋没
'70年〜現代 収束不全⇒本能的な秩序収束⇒課題収束⇒認識収束
現代〜近未来 対象への同化こそが新しい認識を生み出す
大学生が授業に出るのはなんで?
「やりがい」に潜む社会的欠乏
カリスマ 〜自分たちが共認できる価値観への評価収束〜 
仲間収束 2:一人でできない子
「働きたいから働こう」という意識
快美欠乏に替わって、認識の統合が最高価値になった。
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
芸能か、認識形成か

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp