現在、様々な新エネルギーが提言されていますが、一体どれだけのものが可能なのでしょうか?
このような様々な提言は、断片的ではあるにしろ科学が現実を直視して法則化した事実認識の賜物です。
但し、断片的であるという点では決して現実であるとは言えないのも事実です。つまり、断片的とは実験室や人工的な特殊限定空間において成立するものであって、限定的な法則に過ぎず、他の世界(生物)にとってどのような影響を及ぼすのかは構造化できていないのです。
また、そのような提言が多く出てきているもう一つの要因は、人類の持っていた基本能力である共認機能=同化能力の低下が原因ではないでしょうか。
原始共同体であった先人達は、自然の移り変わりや状況を的確に捉えるという同化能力に長けており、この「自然の摂理」に同化しないと生きてはいけない状況でしたが、一方、共同体も解体され自然外圧を克服した現代人はこの同化能力が衰弱しています。従って、自然の摂理を逸脱したような提言が多くなっていくのは必然的構造なのかもしれません。
人類の進化とは、畏敬の念をもって自然に同化し続けるということのなかで生まれてのであって、それは未来に亘って変わらない認識なのではないでしょうか。
そのような同化対象である「自然の摂理」を無視して、人類の勝手な都合だけで科学信仰(断片的な事実)を自然に適応するのはいささか傲慢な気さえします。 |
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