国家の支配構造と私権原理
23859 日本の統合上の課題
 
井上宏 ( 39 新潟 建築コンサル ) 02/02/13 PM11 【印刷用へ
> このように見てくると、日本には自然的な統合のあらゆる要因が見事に出揃い、しかもその一つ一つが極めて高水準である。極限的と言ってもよい。
 日本は仮に政治が極限に衰弱しても、あるいはひょっとして存在しなくても、一つの社会、国家として立派に存続していくことがおそらく可能である。 (23358番 阪本さん)


日本の統合上の好条件は、非常に恵まれていると思います。ただなんかスッキリしない点も残ります。

疑問点
@近代国家としての統合は、植民地化という危機にたいして、天皇制を前面に出すことでようやくまとまることができた。

A武力(政治)での統合は不安定。安定した江戸時代は、地方に半分主権を譲るような封建制をとることでようやく安定した。裏返せば地方の自立性が非常に高かった。

Bさらに武力支配の時代でも、農村はそれぞれ村落共同体として自立しており、武士にたいして村が年貢を納めて、村自体が自治組織として機能していた。この村落共同体の存在が、日本の統合の安定性の基礎単位として存在していた。

→以上をまとめると、日本の伝統として、武士にしても農村にしても単位集団の自立性が高く、まとめるには何か天皇制神話のような、あるいは卑弥呼の呪術のような統合軸が必要だったのだと思います。
つまり単位集団を統合していく方法論が求められてきたのが、日本の歴史なのでは?

現代は単位集団的な性格は企業に引き継がれ根強く残っている一方、天皇制に見られる統合軸は強固なものではなく、ゆらいでいます。また日本の政治は国家として体をなさなくなるレベルまで落ちているようにも見えます。

こう考えると実は、どのような統合が一番日本に合うのか?と言う点が現代まで続く課題として残っているのではないでしょうか?
 
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