現代意識潮流を探る
238473 9/23なんでや劇場 (4)〜新たな期待=本源期待とは何か?
 
冨田彰男 ( 47 兵庫 経営管理 ) 10/09/26 AM00 【印刷用へ
この「私権意識の衰弱構造」図解リンクをよく見れば、'70年豊かさの実現の段階で、現代の構造の原型は揃っていることがわかる。

'70年〜は私権収束力<共認収束力
そこから40年近く経った'08年〜は私権収束力<本源収束力
よく似た構造が現れているが、共認収束力と本源収束力はどこが違うのか?

まず、'70年〜の私権収束力<共認収束力とはどういうことか?
それまで私権収束力が強力な時代は、指揮系統=上からの命令は絶対であった。ところが、共認収束力の時代に代わると、上からの命令では人は動かなくなり、それよりも「みんな、どうする?」とみんなの共認を羅針盤にするようになってきた。

問題はみんな共認の中身で、それはマスコミによって支配されている。マスコミの垂れ流す旧観念(近代思想)や私権観念によって中身は染上げられままであった。つまり、羅針盤が上からの命令からみんな共認に代わったものの、その中身は旧態依然なままだったのである。

中身が新しい本源共認に転換するのに40年かかったということだが、その結節点を成したのは、'08年私権観念の消滅である。現在は、古い観念は消滅したが、それに代わる新しい観念が与えられていないので、潜在思念(本能・共認機能)でもって新しい可能性を探索している段階である。

このように新たな可能性⇒期待が芽生えつつあるが、それは未だ朧げである。それを図解では「本源期待」と仮表現しているが、その中身は一体何なのか?(これは、豊かさ期待に代わる新しい期待の中身は何か? 次の社会の意志は何か?つまり、社会はどこに向かおうとしているのか?という問題と同義である)

例えば、'99年頃の癒しブームは本源期待の先駆けであろうし、'09年〜の節約志向も本源期待の一部であろう。また、農業・介護・企業の共同体化はその明らかな実現現象の一つであろう。人と人との繋がり欠乏や、あるいは小沢一郎の「共生」というスローガンも包摂されるかもしれない。

また、学生の大多数は特権階級を目指しているわけではない。「良い仕事」=社会の役に立つ仕事をしたいと思っている。ところが、その思いと現在の社会評価とはズレがあり、その中で学生は葛藤し混迷している。そこで、社会期待に応えられる、それを実現する場をどうやって作るかが課題となる。

その土台となるのが、与えられた場を充足する場にしたいという思いであり、それが活力の源泉となる。
その次に来るのが、勝てる場にしたい⇒勝てる方針を発信することである。
ここまでは、与えられた場の中でも可能だが、その延長線上に、従来の事業を超えて、新事業をつくるor新しく起業するということも考えられる。

このような充足期待を原点にした「集団をどうする?」「社会をどうする?」から生まれる場づくり期待が、豊かさ期待に変わる新たな社会期待になるのではないだろうか。
 
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