法曹・官憲・役人こそ、社会閉塞の黒幕
238213 官僚組織を破壊しないと、わが国は滅びる@
 
猛獣王S HP ( 不惑 東京 営業 ) 10/09/21 AM00 【印刷用へ
『官僚組織を破壊しないと、わが国は滅びる』(公平と言うこと )リンクより転載します。
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仙石官房長官が、「官僚との融和」と口にした。全くの不見識である。何故ならば、民主党政権に国民が求めたのは、ちんけなマニュフェストの履行ではなく、官僚の手から政治あるいは行政を取り戻す事にあったはずである。
 
それを「官僚との融和」などと言う仙石に改革を語る資格は無い。何故、官僚組織を解体しなければならないか、それは、組織そのものが老朽化し、硬直化した事で、保身と既得権益の保持、つまり組織防衛が、彼らの存在に対する命題に成り果てているからである。
 
生涯一度きりの国家公務員上級職試験に合格すれば、民主主義の洗礼も受けずに権力の座に座り続ける事が可能な制度は、中世の中国に見られる科挙と同様に、近代に於いて駆逐されなければならない制度であったのだが、国民の大半が字も書けない状況に、高等文官試験を作り上げて、エリート集団を作り上げた。この制度が戦後の現代にまで続いたと言う異常でそろそろ、国民も気付くべきであった。否、気付いたからこそ、民主党に政権を託したのだろう。
 
その民主党が、官僚と対峙する姿を鳩山内閣までは、かろうじて見る事が出来たが、菅内閣になり仙石官房長官になると、途端に「官僚を上手に使う」となり、挙句に「官僚との融和」、これでは、自公政権と同様、官僚の為の政治を続けると宣言したのも同様である。
 
官僚制度が、どうして、わが国を滅ぼすと主張しているのか、具体的にお話しする。
 
顕著にその症状が出ているのが、まず警察と言う組織だ。この警察という組織は、権力の二重構造を続けた事で、組織そのものが老朽化して腐敗し始めている。ここで言う腐敗とは、東南アジアの警察等のような腐敗ではなく、自らの組織防衛の為に、正義が行えなくなっていると言う意味である。
 
権力の二重構造とは、本来、わが国の警察組織は、地方行政の一つである。しかし、警察庁と言う上部組織があり、これが、二重構造の元凶になっている。
 
警察の制服組は、下から巡査、巡査長、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視監、となっている。警視総監は、東京警視庁にだけある、階級ではなく、警視庁の本部長と言う意味である。この階級制度の中で、警視正以上は、国家公務員であり、警察庁の人事により決められる。またキャリアと呼ばれる国家公務員上級職試験の合格者は、警部補で任官すると、警察庁の人事による為に国家公務員として地方警察に派遣されていると言うのが実態である。彼等は、警部補任官後、直ぐに警部、数年後には警視となり、二十代後半で管理官、三十代には警視正となって、大きな警察署の署長職に付く。
 
叩き上げの警察官の場合、最短でも、警視まで昇任するには、12年以上かかる、現実には、昇進試験に効率よく合格しても、20年はかかると考えられる。つまり、大卒であれば、40代半ばである。そして警視正になる警察官は、殆ど僥倖に近い昇進速度でなければ、到達しない。この警視正より上の昇進は、叩き上げにはない。
 
現場で鍛え上げられた警察官は、相当、運に恵まれない限り、警視までも到達しない、精々警部で終わりである。自分の息子程度の若造が署長として赴任、これで志気が上がるはずが無い。
 
しかも、地方警察の予算は、地方自治体から出ているにも拘らず、その監査権も地方自治体には無く、一時期、裏金問題や褒章費などの問題で地方自治と警察がもめると言う事が報道されたのでご存知とは思うが、警察は、本来地方行政でありならが、その権力の実態は、警察庁が握っていると言うのが事実である。 
 
地方警察の財務も指揮権限も、その管理も地方警察には無いのであって、その権力の殆どを国家が握っている。二重権力と言ったのは、事務的な管理、あるいは財務的な管理や指揮権限はこのキャリアが行い、現場での権力だけは地方警察官が行っていると言うことによる。結果、何か問題が起こった場合、地方警察の中だけで責任を取らされ、警察庁の責任を問われる事は殆ど無い。
 
キャリアにその責任が及ばないように組織が作られていると言うのが実態である。叩き上げの警視正あたりに責任の大半を押し付けて、その不祥事を終わらせると言うのが、警察の姿である。
 
こうなると、叩き上げの責任者は、ただ責任を取らされる存在になり、結果、一般の警察官は、その責任をとる必要の無い階級に留まる事を選択する。つまり昇進試験を受けないのである。何時までも巡査部長に留まる警察官や、警部補までで終わる警察官が多いのは、実はこのせいである。
 
わざと、警察官僚が、一般警察官に昇進を躊躇う制度を作り上げたとしか言えない。
 
この構造的な矛盾が、警察内部の士気下げ、その結果が、警察官の一般公務員化を招いた事が検挙率の大幅な低下などを生んでいる要因と考えている。
 
この警察と言う組織にキャリアなどの存在は必要ないと言うより、害を与えているとしか言えまい。政治家や、あるいは政治運動などでも国家に批判的な組織に対して捜査が行われるのは、このキャリアの意志の所為である。
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続く
 
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