子育てをどうする?
237464 子供の「万能感」を潰してしまう現代教育
 
ば〜ちぃ♪ ( 愛の営業マン ) 10/09/07 AM08 【印刷用へ
>考えてみれば、ヘヤー社会で無くても、子どもは「万能観」の固まりで、「不可能視」と言うものがない。自身の子どもを見ていても、(無謀にも)いろんなことを「(自分も)やってみる」と、大人のやることを真似てどんどんチャレンジしていく。


そう考えると、本来人間には「不可能視」は存在しないはず。ではどこでこの不可能視が植えつけられてしまうのだろうか?
色々な切り口、結論はあると思うが「不可能視」を「実現を諦めること=追求を止めてしまうこと」として考えてみると、それは幼少期にあるのではないだろうか。

●子供特有の「なんで?」への親の対応がその後の追求力を規定する
幼少期になると子供はどんなことに対しても「なんでキリンの首は長いの?」「なんで夏は暑いの?ねぇなんで?」と「なんで?」を繰り返す時期が訪れる。
多くの大人は、自分が答えられる範囲ではその疑問に答えるも、自分が答えられない疑問だったり、段々と面倒になってきたりすると「うるさい!なんでも何もないの!」と一喝し追求を止めてしまう。
初めのうちは怒られながらも子供も「なんで?」を繰り返しているが、何度も叱られているうちに「なんで?」を諦めてしまう。
こうして幼心に、追求することへの諦観視が植えつけられてしまうとそれ以降もその子供は追求途中で諦めてしまう子供になってしまう。

●なぜそうなってしまうのか?
第一に、集団が解体された今の家庭において子育ては“非日常”であり、大人からすると無意味に感じる「なんで?」は単に煩わしいものでしかない。子供はそういうものである、という実感も無い。
(子育ての非日常化は、赤ん坊の泣き声に腹を立てる大人が多い理由の一端でもあるだろう)
第二に、近代教育の弊害か「正しい答えを出すこと」が是とされるため、「追求することそのもの」が実は重要であるという認識が無い。だから、大人自身が答えられない疑問には「そうなってるからなの!」と誤魔化してしまう。
一と二は関係しており、正しい答えを出すことを目的としているからこそ、答えられないような質問をされる子供の「なんで?」には煩わしさを覚える。

●ではどうするか?
まずは「どんな形であれ、追求し、答え(らしきもの)を出すこと」そのものに意味があるという認識転換が決定的に重要(子育てだけではなく仕事の場面でも同様の事が言える)。
そして実際に、子供から出てきた疑問に答えられなくとも、一緒に追求(辞書で調べたり誰かに一緒に聞きに行ったり)して答えを出してやること。

子供からすれば疑問の答えが正しいかどうかは重要ではなく、親とともに追求し答えが得られたということそのものが充足へとつながる。そして、その充足体験の積み重ねがその後の追求力を育んでいく。
 
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