心の本体=共認機能の形成過程
236799 所有欲ではなく、共有による充足こそ人類の本質である
 
西谷文宏 ( 33 和歌山 建築設計 ) 10/08/26 PM00 【印刷用へ
最近2歳を過ぎた息子を見ていて感じるのは、「本質的に人類には所有欲は存在しない」と言うこと、そして「所有欲ではなく、共有による充足こそ人類の本質である」と言うことです。

年齢的に公園で同世代の子どもと遊ぶことが増えましたが、「半分こ」と言いながら、自分の持っているものや食べ物を人にあげる所を良く見かけます。私や妻、親族などにも、同じような行動を取り、逆に誰かが食べているものや持っているものを欲しがることも多くなってきました。
欲しがると言っても、それを「所有」したい「自分のものにしたい」訳ではなく、自分も「共有」したいと言う意識が中心の様子。その為、全部をあげると、大部分をこちらに戻してきます。また、食べ物であれば、「おいしいね」と話かけると、非常に嬉しそうに、「おいしい」と繰り返します。
このことからも、誰かと物を共有したり、共感することで、共認充足を得たいと言うことが意識の中心であることが解ります。

一方で、公園などで観察していると、同じような年齢の子どもで、非常に所有欲の強い子を見かけることもあります。
そのような子どもを見ていると、親が「○○ちゃん、それは△△ちゃんのだから取ってはだめでしょう!」と叱っているケースが非常に多い。(兄弟などが居て、強制的に物を取り上げられているケースの場合もある)
このような叱られ方をしている子どもは、他の子どもから「貸して」と言われても、頑なになって怒っていることが多いと感じます。

このことから、『本質的に人類には所有欲は存在しないが、「取ってはいけない」又は「取られる」と言う所有観念(=私権観念)が、”否定意識と共に(=自我発生の下)で”植え付けられると、強固な所有意識が形成される』のだと考えられます。これは、人類史における私権意識の登場背景(実現論2_1_01)と同様の構造でしょう。

このように考えて見ると、次世代を担う子ども達に私権意識の残像を植え付け、可能性の芽を封じていているのは、子どもを育てる親自身であると言えるのではないでしょうか。
新しい時代の可能性を開き、共認時代と言う新秩序を構築していく上でも、次代に向けた子育て規範や体制を構築して行くことが非常に重要であると感じています。
 
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