アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争
236220 ’10年夏なんで屋劇場ノート5〜闇の勢力争いの現状分析〜闇の支配勢力研究家の諸説をどう読むか。
 
山澤貴志 ( 45 鹿児島 ITコンサル ) 10/08/15 AM03 【印刷用へ
●闇の勢力争いの現状分析〜闇の支配勢力研究家(鬼塚、副島、ベンジャミンF)の諸説をどう読むか。

以上、この40年を振り返ることで「力の原理主義者」としてのロックフェラー勢、「金融資本主義者」としてのロスチャイルド勢、「金主で戦略家」としての欧州貴族勢、という3大勢力の特徴がはっきりと見えてきたが、現在の諸勢力の力関係はどうなっているのか。ここで闇の支配勢力研究家の諸説との整合を図っておこう。

まず、典型的ロスチャイルド陰謀論の系譜を踏まえた鬼塚英昭氏の説によれば、この間の世界経済の混乱の主要因をなしているのは「ロスチャイルド勢の暗躍」であるとしており、とりわけリーマンショック以降の経済を「八百長恐慌」と見る視点は、事態を正確に捉えているといえるだろいう。しかしながら、ロックフェラーをロスチャイルドの手下、広報担当としてしかみていないのは、事態の半分を見誤っているのではないだろうか。イスラエルを巡る一連の不安定な政治情勢においては、明らかに欧米の路線の対立は際立っており、また日本における民主党と自民党を巡る仁義なき戦いの様相から見ても、「ロックフェラー勢はロスチャイルド勢の下で動いており両者は一枚岩である」とはとてもいえないだろう。

そこで、ロックフェラーVSロスチャイルド説を主張している副島隆彦氏の説が注目されることになる。しかしながら副島説はデビッドロックフェラーを「世界皇帝」と持ち上げすぎている点に問題がある。どうやら、副島氏はデビッドロックフェラー1人に全ての諸悪を押し付けることで、世界経済の混乱の真の犯人ともいえる「ロスチャイルド隠し」を行っているとみるべきであろう。事実、副島氏自身が、自身の掲示板において「欧州資本勢VSロックフェラー勢の対立において、欧州資本勢が勝利することが、長期的には日本にとってプラスである」という態度を表明している。

欧州勢力の研究という点では、ベンジャミン・フルフォード氏の説も検討しておく必要がある。ベンジャミン・フルフォード氏は現在の闇の勢力分布を、バチカン勢、ブッシュ勢、英国王室、ロスチャイルド勢、ロックフェラー勢の5派に分けて分析する。そして、バチカン勢、ブッシュ勢、英国王室を強硬派、ロスチャイルド勢、ロックフェラー勢を穏健派に分類し、ベンジャミン氏自身は、アジア系の闇の勢力の連合である白龍会の一員として、現在、穏健路線実現に向けて交渉中であるとしている。

ここで、ロックフェラー勢を穏健派に分類しているのは、ベンジャミン氏は既にデビッドロックフェラー氏は引退しており、軍産複合体の主導権を握っているのはブッシュ一派であるという見方に立つからである。従って、ベンジャミン氏がいうところのロックフェラー勢とはロスチャイルドと連合を組んでいるジェイロックフェラー一派のことである。

こうしたベンジャミン氏の分析の背景には、数年前デビッドロックフェラー氏と対談した際に、手打ちを行ったことが影響しているものと見ることが出来るだろう。つまり、ブッシュ一族を軍産複合体の中核人物として大きくクローズすることで、軍産複合体の本当の中核人物であるデビッドロックフェラー氏との対立を回避したということだ。ロスチャイルドを悪く書かず、欧州系の闇の勢力の中核をイルミナティといった曖昧な概念でぼかしてしまうのも、同様の構図であろう。

副島氏、ベンジャミン氏に限らず、闇の支配研究家の諸説は、一方で情報ソースを得るため、と同時に、敵対勢力からの暗殺等の危機を避けるため、巧妙に真犯人隠しを行う傾向を持っていることを念頭において読み解かなければならない。

以上、主だった3氏の説を取り上げたが、概ね、ロックフェラーの劣勢、欧州勢とロスチャイルド連合の優勢と見て問題ないだろう。
 
  List
  この記事は 236208 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_236220
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
238157 鬼塚、副島、ベンジャミンFらの「陰謀論」を考える 猛獣王S 10/09/19 PM10
236577 ジェイ・ロックフェラーがデビッドと対峙するべくロスチャイルドと手を結んだ背景【仮説】 猛獣王S 10/08/21 PM09
236378 ロックフェラーと共産主義1 山澤貴志 10/08/18 AM00
鬼塚英昭氏『八百長恐慌』の注目論点の紹介 「日本を守るのに右も左もない」 10/08/16 AM10
236248 「新たなる金融危機に向かう世界」を読んで@〜副島隆彦氏はロスチャイルドのまわし者か? 猛獣王S 10/08/15 PM08
236239 ’10年夏なんで屋劇場ノート6〜ドル・米国債暴落の引き金は引かれるのか? 山澤貴志 10/08/15 PM07

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
超国家・超市場論1 新しいまつり場は、国家と市場を超えられるか?
超国家・超市場論2 闘争(能力)適応 と 共生(取引)適応
超国家・超市場論3 置かれた環境を貫く 闘争圧力を把握せよ
超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界
超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
超国家・超市場論6 生存圧力に基づく同類闘争から、同類圧力に基づく同類闘争=認識競争へ
超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である
超国家・超市場論10 何をするにもお金がかかる社会
超国家・超市場論11 市場は社会を統合する機能を持たない
超国家・超市場論12 市場の拡大限界は、国家の統合限界でもある
超国家・超市場論13 人類の新たな活力源=圧力源
超国家・超市場論14 外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』
超国家・超市場論15 『認識形成の場』こそ、新しい社会統合機構の中核である
超国家・超市場論16 ゼロから、自分たちの『場』を作る活動
超国家・超市場論17 新しい社会統合機構が、国家機関を吸収・解体する
超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ、真の社会活動である
超国家・超市場論19 もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない
超国家・超市場論20 認識形成は遊びではない、生産活動である。
超国家・超市場論21 『認識形成の場』が、なぜ有料化されるべきなのか?
超国家・超市場論22 お金は、現実の必要度を測るモノサシ
超国家・超市場論23 『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく
超国家・超市場論24 必要か否かの『判断の土俵』が、国家と市場を呑み込み、解体し、再統合してゆく
超国家・超市場論28 新しい可能性が顕在化するとは、どういうことか?
超国家・超市場論29 新しい『場』は、古い評価指標の洗礼を受けて、はじめて顕在化する
超国家・超市場論30 実現の論理
判断の土俵と解体・再統合 大学の例
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
社会統合組織の史的総括 国家と教団
社会統合組織の史的総括 市場と演場
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
支配階級の私有権は絶対不可侵だが、庶民の私有権は剥奪され得る

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp