アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争
236208 ’10年夏なんで屋劇場ノート4〜40年の長期戦略を持ってEU統合と世界の多極化を進めてきた欧州貴族
 
山澤貴志 ( 45 鹿児島 ITコンサル ) 10/08/14 PM10 【印刷用へ
●40年の長期戦略を持ってEU統合と世界の多極化を進めてきた欧州貴族

以上を通じて「新自由主義」を推し進めた「力の原理主義者」としてのロックフェラー勢、「金融資本主義者」としてのロスチャイルド勢という構図が見えてきた。では、欧州貴族たちはこの日米における金貸し2大勢力の覇権闘争を横目で見ながら、どのような戦略を練ってきたのだろうか。

ここで、「新自由主義」が台頭する以前の欧州は、社会民主主義路線あるいは福祉主義路線であったことを押さえておく必要がある。支配の歴史の浅い、ロックフェラー勢に対して、ロスチャイルドで200年、欧州貴族は400年の歴史を持つ。ロックフェラー勢が支配者としては未熟で野蛮であるのに比して、欧州には永い支配の歴史があり、欧州貴族は福祉という飴玉を与えることで支配の安定化を図るという成熟した高等戦略をとる。つまり支配の歴史がある分、欧州貴族の方が「長期の戦略家」としては一日の長があると見るべきであろう。

事実、欧州勢は石油ショックに引き続いて、’90年東西ドイツ統合、’91年ソ連邦崩壊、’93年EU発足と、欧州統合に向けて着々と足場固めに入っている。欧州勢は、80年代初頭には、アメリカの落日を認識し、一方では欧州統合を進めつつ、BRICSの市場化戦略(世界の多極化戦略)を進めて来たとみていいだろう。(鳩山由紀夫がいうところの「友愛」路線である。)

ただし欧州貴族は自らが金融に手を出すわけではなく、金融資本主義の実務はロスチャイルド勢に任せているため、ロスチャイルド勢のバクチ体質が仇となって、戦略は常に安定せず、各地でバブルとその崩壊が引き起こされることになる。ここに欧州貴族+ロスチャイルド連合の構造的な弱点がある。
 
  List
  この記事は 236207 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_236208
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
239428 【図解】’10年夏なんで屋劇場ノート4〜40年の長期戦略を持ってEU統合と世界の多極化を進めてきた欧州貴族 三浦弘之 10/10/16 PM00
238702 欧州貴族は「どうしたいのか?」という視点で見ると事象がつながる 石川笑美 10/10/01 AM01
ゴールドの真相に迫る−4 資源メジャーの概要と、支配勢力の動き 「金貸しは、国家を相手に金を貸す」 10/09/20 PM10
237957 欧州貴族は何がしたいの? 越見源 10/09/16 PM06
236953 EU共通の税制度導入を欧州委員会が提案〜世界中から欧州に税金を集める動き? 猛獣王S 10/08/28 PM11
8/10なんでや劇場レポート(2)世界経済かく乱の真犯人はロスチャイルド〜既にロックフェラーは生殺与奪権を握られた 「金貸しは、国家を相手に金を貸す」 10/08/22 PM00
236422 目の前の充足を味わうとずーっと充足していられる♪ 三上香緒里 10/08/18 PM09
8/10なんでや劇場レポート「金貸しとその手先(特権階級)たちの思惑は?」(2) EU統合を進める欧州勢と追い詰められたロックフェラー 「日本を守るのに右も左もない」 10/08/18 PM02
236220 ’10年夏なんで屋劇場ノート5〜闇の勢力争いの現状分析〜闇の支配勢力研究家の諸説をどう読むか。 山澤貴志 10/08/15 AM03

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
ミス大爆発⇒警戒心発の集中力はガタガタ⇒共認圧力発の集中力を形成するには?
トラブルの根底に指揮系統あり。全てをネットへ
隠蔽・言い訳・誤魔化しの横行によって崩壊する私権体制
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる 
新卒者向けセミナー「経営者が語る」〜これからの時代企業が生き残っていくのに必要な力は何か(前半)
新卒者向けセミナー「経営者が語る」〜これからの時代、企業が生き残っていくのに必要な力は何か(後半)
自主管理への招待(1)工業生産から意識生産へ。時代は今、歴史的な生産力の転換を遂げようとしている。
自主管理への招待(2) 社会は、生産力の転換によってしか根底的な変革を遂げることはできない
自主管理への招待(3) 生産から離脱させ、消費へと逃避させるだけの近代思想
自主管理への招待(4) 「頭の中だけの自己」から「実現対象」への追求ベクトルの転換
自主管理への招待(5) 否定し要求するだけの「閉塞の哲学」から、実現対象を獲得した「解放の哲学」へ
自主管理への招待(6) 実現思考とは何か
自主管理への招待(7) 労働の解放のために:自主管理の原則
学生に与う1 いま、社会の基底部で何が起きているのか
学生に与う2 私権の終焉と市場の縮小と権力の暴走
学生に与う3 新しい活力源は、周りの期待に応える充足
学生に与う4 先行して共同体を実現した類グループ
学生に与う5 共同体の母胎は女性が生み出す充足空間
学生に与う6 この行き詰った社会をどう再生するか
供給発のカギは、ゼロから新しい供給者を育成してゆく仕組み
新概念を使いこなせて、はじめて供給者になれる
「観念力を鍛えるには?」(1) 話し言葉と書き言葉の断層はどこから登場したのか?
「観念力を鍛えるには?」(3) 「理解する」とはどういうことか?
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか?
出来ない、覚えられない
「みんなの成功体験」ならいくらでも積める
対面会議の欠陥
民主主義=会議という固定観念
集団統合の新たな仕組み:対面会議を超えて、全てをネットへ
企業革命の切り札は、社内ネット
経営者への提言:会議から社内ネットへ
行動方針4 まず身近な職場を改革してから、社会をどうするかを提示せよ
新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク
共同体企業のネットワークをどう構築してゆくか
『類グループが勝ち続ける理由』〜まとめ〜
協同組合法:出資・経営・労働を一体化した働き方をしている人たちは10万人を越えている
「人口減少社会の衝撃!!これからの働き方はどう変わる?」〜今、なぜ労働法について考えるのか?〜
感謝の心を損なう「有給制度」に代わる、『有給休暇一括買取方式』

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp