アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争
236198 ’10年夏なんで屋劇場ノート1〜世界経済を「金貸し支配」という視点から読み直す(ドルショック→オイルショック)
 
山澤貴志 ( 45 鹿児島 ITコンサル ) 10/08/14 PM04 【印刷用へ
8月10日に行われた’10年夏なんで屋劇場「金貸しとその手先(特権階級)たちの思惑は?」は、夜8時半開始、休憩を2回挟んで、深夜1時半まで追求を重ねるロングラン会議となった。しかも、その後の朝までなんで屋サロンも盛況で、始発が動き出しても帰らない、白熱した議論が続いた。「金貸し支配」40年の再点検から、今後の政局見通し、そして共認運動の展望まで、徹底討論した「’10年夏のなんで屋祭り」となった。

メインテーマは「金貸しとその手先(特権階級)たちの思惑は?」である。今まではマルクスやケインズらがつくりだした経済理論によって「経済分析」を行うのが常識であった。しかし、911事件をはじめ、「世界経済は金貸したちの仕掛け(騙し)や暗闘によって作り出されている」という視点が明らかになった以上、「常識」を超えて再点検を行っておく必要がある。勿論、根拠のない陰謀論に振り回されていては答えは出せない。そこで、今回の劇場では、’70年以降の経済指標(GDP・株式・原油・金・土地・為替)の変動グラフを参照しながら、世界経済の背後に有る金貸したち(ロックフェラー勢、ロスチャイルド勢、欧州貴族勢)の狙いや手段について、分析を行った。

●ニクソンショックとは追い詰められたアメリカ=ロックフェラーによる起死回生の一手だった。

まず、世界経済が混迷してゆく転機となった’71年ニクソンショック(ドルショック)からみていく。はたしてのこの事件の狙いは何だったのか?そして仕掛け人はどの勢力だったのか?

ニクソンショックの狙いは、直接的にはドル=金兌換の停止であるが、その背後にあったのは60年代を通じての米国の輸出力の低迷とその結果としての’70年貿易赤字国への転落という問題である。つまり、円高ドル安に誘導することで、アメリカの輸出力を再生させることが、最大の目的であったといえるだろう。従って、ニクソンショックは国内産業にその力の基盤を置く、ロックフェラー勢によって仕掛けられたとみていいだろう。(ニクソン政権は共和党政権でもあり、共和党に影響力の大きい、ロックフェラー勢が主導したとの見方と整合する。)

しかしこのドル=金の兌換停止は、ドルを自由に発効する権利をFRBが手にしたということでもある。従って、ロックフェラーが仕掛けた起死回生策は結果的に、FRB内において金融資本主義の錬金術に長けたロスチャルド勢にも大きな力をもたらすことになったとみることができる。(とはいえ、ロスチャイルドは欧州貴族たちから預かった金に責任をとる立場であり、欧州貴族に不信を与えるドル=金兌換停止を首謀したとは考えにくい。)

他方アメリカに金を貸し付けていた、欧州貴族勢には、自分たちの預けた金をどうしてくれるんだ?とニクソンショックを契機にアメリカへの不信が生まれた。従って、ニクソンショックは欧−米間の金を巡る暗闘の始まりだったともいえる。

●オイルショックはロックフェラーに対するロスチャイルド=欧州貴族の反撃の一手。

続く、オイルショックはどうか?

素人発想では、石油利権を握るロックフェラーの仕掛けと考えるところである。しかしその後の、ロックフェラー系の石油会社の凋落からみても、オイル上昇が、石油利権を握るロックフェラーに有利な政策であったとは短絡的にいえない。(かつて主要石油会社はセブンシスターズと呼ばれた米英系企業が主流であったが、現在、米英勢の影響力は大きく低下しているし、オイルショックをきっかけに石油利権派に対抗する原子力利権勢力が伸長していっている。)

またオイルショックの火付け役となった「ピークオイル説」の発信源はローマクラブという欧州系のシンクタンクであった。

従って、ロックフェラーによる仕掛けというよりも、ロスチャイルド=欧州貴族連合がOPEC等産油国を巻き込んでロックフェラー勢に仕掛けた反撃の第1弾、とみた方がいいだろう。
 
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