’70年貧困の消滅と私権の衰弱
235000 支配して初めて“考える”
 
火中の栗 ( 40代♂ ) 10/07/22 AM00 【印刷用へ
支配したばかりの他部族をどう制御し、反乱を抑えるか?
一旦は味方になった他集団は寝返りはしないか?
捕虜や奴隷をどう手なづけ、生産力にしてゆくか?
他の「勝ち組」が攻めてきた場合、どう応戦するか?

真剣に慎重にいかなる場面にも対応できるように考えをめぐらさなければ、明日殺されるかも知れないのは自分なのだ。。。


力で制圧した直後、支配者はこうした課題に直面しただろう。
自分が生まれ育った集団を遥かに超える『社会』のことを考えた、初めての場面だったのではないかと考えられる。
私権統合下にあっては、支配して初めて社会統合が現実の課題になる、ということだ。

だから、被支配層や、支配されたことのない本源集団には社会のことを考える機会は、ない。
前者はひたすら現世を否定し宗教etcに縋るしかなく、後者はお互い顔の見える自集団を対象とした意識しか芽生えないのである。

日本人は紛れもなく後者であり、日本人が考えてこなかった理由はここにあるのだろう。


翻って現在、私権統合は世界的に瓦解しつつあり、支配⇔被支配の関係は成立しなくなって来ている。
これは、欧米を中心に『支配者が考えてきた社会』が消滅し、支配者も被支配者もなす術がなくなってきたということを指す。

日本人の出番はここにあるだろう。
自集団限定だった本源基調の『当事者意識』を拡張し、集団を超えた社会に適応させることができれば、社会≒世界はまったく新たな局面を迎えることができる。
 
  List
  この記事は 231244 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_235000
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
235221 脱私権時代は支配しなくても”考えざるを得ない”状況になる。 田野健 10/07/25 AM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp