日本人と縄文体質
234211 日本が西欧の魔手から逃れられた理由〜日本人の民度の高さや優秀さに驚いたザビエル
 
猛獣王S ( 不惑 東京 営業 ) 10/07/04 PM09 【印刷用へ
『世界の偉人たちが贈る日本賛辞の至言33撰』(波田野毅/著)リンクより部分転載します。
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この国の人々は、今までに発見された国民のなかで最高であり、日本人より優れている人々は異教徒のあいだでは見つけられないでしょう。彼らは親しみやすく、一般に善良で、悪意がありません。驚くほど名誉心の強い人々で、他の何よりも名誉を重んじます。大部分の人は貧しいのですが、武士も、そうでない人々も、貧しいことを不名誉とも思っていません。
──フランシスコ・ザビエル

●日本人の民度の高さに驚く

西欧人以外の多くの異人に接してきたザビエルは、日本人があまりにも民度が高く優秀なので驚き、前掲のような讃嘆を繰り返し繰り返し述べています。おそらくザビエルは、ヨーロッパよりも日本の文化の水準の方が高いと感じたのでしょう。

たとえば、「好奇心が強く、しつこく質問し、知識欲が旺盛で、質問はきりがありません」「とても気立てがよくて、驚くほど理性に従います」「日本の人々は慎み深く、また才能があり、知識欲が旺盛で、道理に従い、その他様々な優れた素質がある」と言い、その優れた資質に驚きをかくしていません。

日本人は、地球が丸いことや太陽の軌道を知りませんでした。しかし、知識欲旺盛なため、いろいろ知りたいと思い、そのようなことや流星、稲妻、雨、雪のことなど次々に質問しました。そして答えを聞き、説明を受けると、大変満足して喜んだといいます。

さらにザビエルを驚嘆させたのは「大部分の人は読み書きができる」ということです。識字率は少なくとも自国のスペインの民よりは高そうだし、今まで接してきたインド、中国の人よりも一般日本国民は読み書きができるということに驚いたことでしょう。

●清貧を良しとし名誉を重んずる

また、清貧を良しとし、名誉を重んじるということが、日本人の特徴として特筆されています。「日本人たちは、キリスト教の諸地方の人々が決して持っていないと思われる特質を持っています。それは武士たちが、いかに貧しくとも、そして武士以外の人々がどれほど裕福であっても、大変貧しい武士は金持ちと同じように尊敬されています」「名誉は富よりもずっと大切なものとされています」。

武士は名誉が大切なため、お金儲けのような不名誉な行為に走ることがなく、よって下から絞りとって、自分を富ませるということもありませんでした。ですから貧乏にはなりますが、不正は少なく、民は潤い、よい社会になっていきます。

●西欧の魔手から逃れられた理由

ザビエルは純粋に布教の希望で日本に来たものと思われます。しかし、植民地化の先兵としての役割をはたしていた宣教師も多かったのです。宣教の名のもとに他国に入り込み、それを足がかりにして侵略していくという手法です。

明治維新後日本に来たチェンバレンは、こう言います。「わがキリスト教と人道主義をふりかざす人びとが、実は単なる偽善者に過ぎないことを──どの東洋諸国民も知っているので──彼ら(日本人)もまた充分によく知っている」

大航海時代はその実、ヨーロッパ諸国の大侵略時代でした。東南アジアは多く植民地化され、日本にもその魔の手は来ました。しかし西欧は、他の民族とは違うものを日本に見て、征服することに困難を感じました。その理由は……、

@武士の存在  名誉心が強く、人に誇りを傷つけられるのなら、死を賭してでもそれを防ぐという武士は、征服する側としてはとても手ごわい存在だったでしょう。イタリアのイエズス会巡察師のアレッサンドロ・ヴァリニャーノは「日本は何らかの征服事業を企てる対象としては不向きである。何故なら(中略)国民は非常に勇敢で、しかも絶えず軍事訓練を積んでいるので、征服可能な国土ではない」といっています。

A進取の気風がある  種子島に鉄砲がきて、2挺買い取ったらすぐそれを自らの手で作り上げ、10年のうちに日本に普及させる日本人の凄さ。これは新しい物を取り入れる気概と明敏さがあり、また、伝達網がしっかりしているということです。進取、自主ができない国が一般的で、植民地化されてしまいました。

B民度の高さ  字の読み書きできる人が多く、理知的で理解が早い。高い道徳性で秩序が保たれている。つけいるスキもない。

C上の命令はよく聞き、統率が取れている  いざ戦いとなると手強い存在。

D地理的条件  日本はヨーロッパから遠く、また東南アジアの植民地からも距離があり、海に囲まれ征服の軍を出すにしても陸続きの兵站の供給ができない。さらに前記理由の手強さを見るに、乗り込んでいっても、苦戦し、兵站の供給にも困り、よって勝つのは困難と考えたのでしょう。

これらの理由により諸外国は、単純な征服は手控えざるをえませんでした。そこで、作戦変更し、まずは宣教または貿易で門戸を開かせ、足がかりを作り、しかる後、戦争にもって行く、そんな作戦だったでしょうが、江戸期の指導者はそれを見抜きいわゆる「鎖国」という政策を実施し、相手が来られないようにしたわけです。

プロイセンのフリードリヒ2世やロシアのエカテリーナ2世に大きな影響を与えた、フランスの啓蒙思想家ヴォルテール (1694〜1778)は、『習俗試論』という大著を著していています。その本文の最終章は、なぜか日本についての記述で、「17世紀の日本と同国におけるキリスト教の消滅について」という題で、以下のように述べています。

「日本人は寛大で、気安く、誇りの高い、そして、その決断に関しては極端な一民族である。彼らは最初異国人たちを好意をもって受け入れた。ところが、自分かちが侮辱されたと信ずるや、彼らときっぱり縁を切った」と述べ、キリスト教の日本壟断の意図に対する日本の英断を称えています。

インドの首相ネルーは、この時期の日本についてこう述べています。

「むしろかれらが、ヨーロッパとほとんど交渉がなかったにもかかわらず、宗教という羊の皮をかぶった帝国主義の狼を看破る洞察力をもっていたことこそ、驚くべきことだ」

このようにして、西欧の恐るべき植民地化の罠から脱した日本は、世界史的にも特筆すべき長期の平和な江戸時代を築きました。
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