学者とマスコミはグルで頭脳支配
233974 あれは、そうだったのか! 学者と報道の謎が解ける
 
森羅万象 ( 知命 森 万象 ) 10/06/30 PM01 【印刷用へ
■武田邦彦さんのHPの記事の紹介です。
 現代の学問、学者、大学、そしてマスコミの問題点が端的に表現されていると思います。

●武田邦彦さんのHPより
「あれは、そうだったのか! 学者と報道の謎が解ける」リンクより引用。

〜引用開始〜
あれは、そうだったのか! 学者と報道の謎が解ける

 あるシンポジウムの後、私は次のような質問を受けた。
「武田先生は、なぜ、リサイクルとか温暖化で、そんなに国と違う意見を言われるのですか? 何が目的ですか?」
質問をした方は学識、人格、人柄、すべて優れた人で、だからこそこのような直接的なご質問をしていただいたのだろう。
 私はこの質問をいただいて、瞬時にこれまで長年、疑問に思っていたことが氷解した。それは、私が持ち続けていた逆の質問、
 「なぜ、皆さん(主に学者と報道)は環境問題で国の方針に疑問を抱かないのですか?」というものだった。
 長年、不思議に思っていたことがあった。それは私も、そして私の言動を見ている人も、私と意見を異にする人も、ともにお互いに理解できなかったことだった。
・・・・・・・・・
 20世紀のはじめのころ、マックス・ウェーバーという偉大な社会学者が「職業としての学問」という書を著している。私はそれを恩師から紹介され、むさぼるように読んだ。
 そこには、「人間の興味としての学問」と「職業としての学問」が対比されていた。
 「興味として学問」をしていた時代には、自然を観測し、解き明かし、時にはそこでわかった原理を応用して機械を作る・・・ということが行われてきた。
 観測は正確に行われ、議論は真摯に進み、そして発明された機械はジワジワとその価値を認められるようになった。
 ところが「職業としての学問」が誕生して以来、都合のよいデータが公表され、職とお金に関係のない議論は無視され、計画的に機械が考案される・・・それは、学問がその身をお金に売り渡したことだ。
 その弊害は至る所に現れる。マックス・ウェーバーはその一場面を大学の中に求めているが、現代の大学でもまったくそのまま当てはまることだ・・・腐敗した大学。
 「学問の職業化」がもたらしたことは、またの機会に十分なスペースをとって考えてみたいと思うが、ここでは、「学問の職業化」と「報道の職業化」が「環境問題」に何をもたらしたかに絞って議論を進めたい。
 「職業化」とは、「お金化」と言ってもよく、学問を賃金や名誉に置き換え、学問的興味より、賃金が上がるとか、名誉が得られるということを上位に置く考え方を言う。
 マックス・ウェーバーは「学問の手段化」とも解釈している。学問はそれ自体が本来の目的を持っていたが、それがお金を稼いだり、名誉を得たりする手段になったことを意味している。
 「学問に夢中になっていたらノーベル賞をもらった」というのと、「ノーベル賞をとるために頑張った」というのとの差である。
・・・・・・・・・
 私が環境問題に疑問を持ち、学会や社会にそれを問うているのは「学問的興味」であって「別の目的」はない。
 たとえば「温暖化すると南極の氷は融けるか?」ということを物理的に考えると「増える」となるのに、なぜ「融ける」と言っているのか?政府やNHKには多くの学者が参加しているのに、なぜそのようなことが言われているのか?というのは「真理」を追求する学者にとっては当然の疑問で、「何の目的で質問しているのか?」などと聞いてもらっても、どう答えて良いかわからない。
 もし、「私の興味で聞いています」と言うと、「そんな暇はない」という返事が来そうである。
 また「温暖化しても日本の環境は悪くならない」という結論に達すると、「温暖化が脅威だ」という人の論文を読んだりしたくなるし、疑問もぶつけたくなる。
 でも、現在の日本では「温暖化が脅威」という人たちの集まりに言って質問してもほとんど答えてくれない。
 あるときに「2℃上がると大変だ」と偉い人が講演で言われるので、「今の地球の気温は15℃ですが、日本にとって何℃が最適ですか?」
と質問したら、返事そのものをされなかった。
 座長も講演した先生も、私の質問は完全に無視した。「2℃上がって大変だと言っているのだ。つまらない質問をするな」という感じだった。
 NHKの度重なる誤報も「報道のお金化」によるものだろう。「正確な報道をいかに早く視聴者に伝えるか」という報道に興味があるのではなく、視聴率とか国会議員の印象などを通じて「自分たちの組織とお金を守るためには」という考え方だ。

 何となく絶望感もある。これほど世の中が世知辛くなり、「目的がなければやらない」ということになると、話をしていても「目的」がないなら聞いても意味がない。
「儲かることだけ聞きたい」、「儲かるような方向なら合意する」という時代なのだろう。(平成22年6月29日 執筆)武田邦彦
〜引用終わり〜
 
  List
  この記事は 233909 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_233974
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
241422 科学の崩壊と再生 その総括 丸一浩 10/11/29 AM02
239915 生物多様性の維持なんか幻想だ―京都議定書の愚を繰り返すな(1/2) 森羅万象 10/10/26 PM03
239089 『ノーベル化学賞 日本人の受賞で日本の科学力の低さが証明された』 COBU 10/10/08 PM01
234874 外圧適応してこそ本物の学問 松岡隆 10/07/19 AM00
234723 近代科学は、むしろ人類の観念進化を阻害している 川井孝浩 10/07/16 AM00
234590 CO2の削減で苦労しているのは日本だけ 猛獣王S 10/07/13 AM07
234088 公務員制度を変えなければ「官僚のムダ」は無くならない 佐藤晴彦 10/07/02 PM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
素人の社会活動11 マスコミの共認支配
三文脚本家としてのマスコミ
小泉の支持率と目先の秩序収束
マスコミの煽動報道と、その最後
マスコミのからくり:::露出≒人気
電通を媒介にしたアメリカによるメディア支配
ネット工作員の正体。
特権階級の自家中毒
なぜ学問は退廃するか
あれは、そうだったのか! 学者と報道の謎が解ける
構造認識の現況2 特権知識階級の商売道具と化した「構造認識」
それがどうした、いんちき教授!
潮流7:暴走する社会(特権階級の暴走と下層階級の暴走)
原発:近代科学原理主義者たちの産物
『科学はどこで道を誤ったのか?』(9)近代U〜国家体制に組み込まれ、専門化体制の中で無能化した学者〜
なんで、こんなことになってしまったのか?⇒科学者たちの信じられないアホさ加減
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
「観念力を鍛えるには?」(4) 求道者と解釈者では思考の自在さが全く違う
詭弁を説明しようとするから難解になってゆく
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
朝日の捏造・・・1 何らの被害の声も出ていない類塾に、突然襲い掛かった朝日・・・
「報道の自由」を盾に、社会秩序を根底から破壊してゆく者たち。 
国民の「知る権利」を踏みにじる捏造報道
テレビが考える時間を奪う(清水幾多郎)
テレビが人間を愚鈍にさせるというのが科学的に証明された
「小沢を切れ」と合唱する大新聞この国の大新聞は常にデタラメだった
新聞社による偽装の実態〜「押し紙」による販売収入と広告収入の不正取得
NHK解説委員・長谷川浩氏の変死事件
恐るべき全人類監視ツール『Facebook』の危険性
LINEはなぜ無料なの?完全無料の通話アプリが儲けを出す「危険なカラクリ」が分かった。

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp