日本人と縄文体質
233929 習慣や文化の継承とは(2)
 
コスモス 10/06/29 PM08 【印刷用へ
習慣や文化の継承とは(1)の続き

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◆日本人思想の成功法則

日本人は辺境島国に棲み言語思想の習慣を持たない。だから海外から伝わる言語思想が入ってきても、対立する言説がなく寛容ですぐに「かぶれ」る。日本人はいままでの日本人はダメだといいつつ、世代ごとに到来する渡来思想にかぶれている。しかしこれは習慣としての日本思想にすぐに影響がないからできてる、うわっつらです。

たとえばラップミュージックは日本に輸入され30年近く経ちやっと歌謡曲レベルにまで浸透してきましたが、日本人に「YO!」とか言われるとお尻がくすぐったい。

外来思想が真に日本人の思想に影響を与えるには時間をかけて習慣化するときです。人が一度覚えた習慣は簡単に変わらないことを考えると、世代を変えないと新たな習慣は吸収されないといえます。そして習慣化される長い過程で外来思想はいつの間にか日本風にアレンジされているわけです。ここに日本人の伝統的な成功法則があります。

◆「民主主義的な平等」を習慣化することの困難さ

「貨幣の前の平等」は市場経済が浸透することである程度習慣化されて社会に根付くでしょう。実際日本の資本主義は護送船団型としてやって社会に習慣化されて根付きました。不平等(搾取)はおこっているでしょうが、社会全体が豊かになることで許容されてきた。

それに対して貨幣の前の平等を超えた「民主主義的な平等」は、まず言語思考し、理論化して、法整備して制度を作り、さらに教育して、実戦として習慣として社会へ浸透させなければならない。特に言語思考から理論化する習慣に乏しい日本人の苦手な領域です。

過剰な平等は習慣によって社会秩序を維持することに長けた日本人には、杓子定規で感じるでしょう。だから西洋での制度導入を横目に、理念への理解とは関係なく、導入してみるということになります。

◆民主党支持の左旋回が目指すものは

では現在日本でおこっている長期自民党保守政権から民主党政権への左(リベラル)旋回はいかなる意味を持っているのでしょうか。遅ればせながらとうとう日本にも市民(プロレタリア)革命が起きようとしているのでしょうか。

事業仕分けのパフォーマンスに一喜一憂し、首がすげ変えただけで支持する。そこには民主主義の権利と責任のような理念とは別世界ですね。

「貨幣の前の平等」はまた人を無名にすることで孤立させます。だから資本主義への高い順応は自由ですが、孤独である社会を作ります。護送船団型会社社会は個人を地域コミュニティから孤立化させることでまた会社コミュニティへの強い帰属を生み出しました。

しかし護送船団型会社社会が解体しつつあるいま、もどる地域コミュニティもなく、孤立した人々はもはや政府に頼るしかありません。しかし正確には「貨幣の前の平等」による自由気ままを経験している人々の目当ては政府の財布です。「貨幣の前の平等」の習慣を自由に生きたいが先立つものがない。だから富の分配に群がる、ということでしょう。

日本人が民主主義なる理念を習慣化する日が来るのか。そもそも必要なのか。サンデル先生に相談しましょうか。

さて、以上、書いてきたことが、なぜ、日本のインターネット広告費は新聞を抜いたにもかかわらず、世論影響力において、新聞より低いのか、という理由のひとつだが、いずれにしても、これほどまでに、マスコミの世論操作が露骨になってきた以上は、われわれ既得権益の打破を希求し、国民のための政治を取り戻したい、と考えている有権者も、その打開策を真剣に議論しなければいけないと思っている。

おそらく、私がこうやって書いているブログや、ツイッターも、業界の仲間がかなり見てくれているわけだが、ぜひ、インターネット時代の旗手である皆さんに、日本の言論統制のからくりを知ってもらい、

21世紀も、日本が平和で豊かな国であるために、一人ひとりが、まず自分で、できる活動を考え、実践に移していってほしいと思う。

ぜひ共に連帯し、国民のための政治を取り戻そう。
----(引用終わり)-------------------------------------------
 
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